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悲しきネットワーク、研究を始めた理由

その昔、インターネットなんてのがまだ知られていなかった頃、私は数人の仲間とともに、勤務先の研究所に、情報ネットワークを作りました。これ、当時研究段階であった日本のインターネットの前身、JUNETに接続され、外部の研究者との議論もできるようになりました。

これはすごい、と思ったんですけど、その反面、議論に傷つき、去っていく人たちも、多く目にしました。

なぜだろう、どうしてこんなことになるのだろう、こんな悲劇、防ぐ手段はないものか、これが、この研究を始めた最初の理由です。

もっともこれだけじゃあ、修士、博士の社会人コースに通う理由にはなりません。研究の内容は上に書いた趣旨そのものなんですけど、いざ、大学に通って研究するとなると、お金も時間もかかりますからね、

それを敢えてやった理由は、当時勤務していた会社の経営のあり方に疑問を感じていたからです。MBAを取ったりすれば、少しはまともな方向に舵を切る力になるだろう、なんてのが表向きの理由ですけど、だめなら転進を考える、なんてのも、実は、、、

ま、MBAやPhDを取った直後に、経営に参画する機会が与えられましたので、こんなやり方、無駄ではないのですが、会社というもの、一人がワーワー言ったところで、どうなるものでもありません。景気も悪かったしね。(給料は上げてもらったけど、、、)で、結局第二の道を模索することに、、、ま、これがキャリアアップになったのも、イロイロやっていたのが、大いに効いたのでありました。

てなわけで、7年の歳月と4百万ほど掛けたのは、きっちり元を取っているんですけど、ネットの悲劇、終わったわけではありません。論文は書けたし、審査も通ったけど、この研究をはじめた理由、まだ、しっかりと残っているんです。

というわけで、この研究も、続行です。このホームページも、その一環と、考えているんですけどねえ、、、お遊びが過ぎる、という傾向も、ないではないが、、、