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月の潮汐作用、追加をあれこれ

まず、潮汐作用が地震のきっかけになるんじゃないか、なんてことを以前の日記に書きましたけど、これ、実際に研究されてまして、きちんと調べた結果、実際に関係があるという結論が得られていました。これは大変。満月と新月の日には、地震に対する防衛体制のチェックを習慣にしましょう。

それから、潮汐が起こる原因ですけど、これ、月の引力というよりは、遠心力が支配的なんじゃないでしょうか? まあ、両方の効果があるんですが、月に近いところは月の引力で、月から遠い方は遠心力で満潮になる、なんていう簡単な話でないことだけは確かです。理科の教育、要チェック!

なぜかというと、この現象、月の引力と遠心力が関係しているのは確かですけど、地球全体で、この二つの力は釣合っている。だけど、場所ごとに見ると、釣り合いが崩れているんですね。その崩れの部分が潮汐作用を起こすんです。

で、月と地球の間の距離は、地球の半径の60倍もありまして、地球に作用する月の引力、地球上での分布、それほどないんですが、地球と月との共通重心、地球の地下1500mほどのところにありまして、遠心力には非常に大きな分布がある。だから、潮汐作用の主たる原因は遠心力の分布であるというほうが正しそうです。

理科の教育、正確に教えなくちゃ、いけませんね。だってそれが物理学ってモンですからね。


2018.5.15追記:これ、双方の効果が同じように作用していると考えるのが正しそうです。

地表面での月の重力、たしかにどの場所でもほとんど同じ大きさなのですが、それは、月の方向に引き寄せられているという意味で同じなのですね。

だから、月が上にあるところでは上に向かう力が生じるし、月が地球の裏側にあるところでは下に向かう力が生じる。この二か所で生じる力は、たしかに月の方向を向く力という意味では同じなのですが、それぞれの場所では上向きと下向きで、全然違うということもできます。

そして潮汐に作用する力は、上向きなのか、下向きなのかという点ですから、この違いは大きな違いであるというしかありません。