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信頼できるネットワークに向けて

インターネットというと、匿名性に目が向きがちです。つまり、互いに相手の正体を知らずにコミュニケーションしている、って奴ですね。

こういった匿名性、内部告発のような、弱者の武器となることもあるのですが、非倫理的な行為もやりやすい、と言うよりは、バルクメイルや詐欺師が横行しているのが現実です。

バルクメイルというのは、相手構わず大量に送りつける宣伝のメイルのこと、ポルノや出会い系も多く、特に、子供たちにも送りつけるのは、大問題ですね。

弱肉強食の無法地帯、犠牲になるのは弱者ですし、内部告発には専用の組織を作れば良いわけですから、インターネットを、発信者正体不明のメッセージが飛び交う場にする必要、少しもありません。

ヤフーのニュースを見ていたら、AOLが発信者を特定する技術を開発した様子。これ、自分の正体をプロバイダが把握してしまうということで、嫌がる人、いるかもしれないけど、どのみちプロバイダ、ユーザを把握している。それを悪用すれば非難されるのは当然のこと、逆に、その情報をきちんと追えるようにする、コレは大事なことです。

オレオレ詐欺の横行で、金融機関も本人確認を強化する動きがあります。指紋やら、血管の位置なんかで、誰が取引しているのか、特定しようということですね。これ、ネット以外のオレオレ詐欺やキャッシュカードの盗難対策でもあります。

お金の流れを押える一方で、情報の流れも押える、コレも大事なことです。宣伝のメイル、誰も歓迎しないし、ネットの資源の無駄遣い。でも、携帯のiモードメイル、ドコモなどの対応が、どうも手ぬるい印象を受けます。

ドコモ、実は、iモードメイルで儲けている。宣伝メイルを見るたびに、利用者、ドコモにお金を払っているんですね。これが、対応を遅くしているなら、大問題。

でも、宣伝メイルが多いもんで、iモードメイルを使わないようにした人も多いはず。実は、私もメイルは殺した。最初はアドレスを変えて対応したけど、変えたアドレスにも宣伝殺到。こんな調子で携帯のメイルを使う人が減る、こんなことでは、せっかくの新しい技術も使えない。企業にとっても長い目で見れば損でしょうし、人類社会にとっても大きな損失、問題があれば対応する。これは、新しい技術を使う人たちが心がけるべきことなんですね。

それに、子供に向けたポルノや出会い系の宣伝、それから、詐欺師のメイル、企業利益ゆえに放置されているとしたら、これは、企業倫理のあり方を疑わせますよねえ。ネット関連企業は、こんなことにも、もう少し配慮してもらいたいものです。