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最近地球に流行るもの、列車の爆破、じゃないですか!

JRのテロ対策、新幹線のゴミ箱に蓋をしてます。これ、効果があるのでしょうか? 新幹線へのテロ、二通りのレベルが考えられまして、一つは大規模、高速走行中の新幹線を脱線転覆させる、被害の規模、死者千人以上の大規模なテロがありえます。

このためには、車内で数十キロのTNTを爆発させるか、陸橋などから線路上に自動車ほどの大きさのものを落とすか、橋脚の足を爆破して落橋(らっきょう)させるか、まあ、いろいろな手がありそうです。

一方小規模なテロは、車内で小さな爆発物を爆発させて、死者数人規模の被害を与えるもの。

ゴミ箱に蓋という対策は、小規模テロを想定したものか、あるいはサリンを撒くかも、といった心配なのでしょうが、過去の同種事件、ゴミ箱はあまり使われていないのですね。

オウムのサリン、車内で撒きました。でも新幹線、ゴミ箱はデッキなので、封鎖されてしまうと効果は薄くなってしまう。普通、ドア、閉まってるし、、、

車内での爆弾事件、大昔の「草加次郎」の爆弾事件がありました。これ、電車の網棚に爆発物を仕掛けたのですね。網棚、下に乗客がいる。被害を発生させようと思ったら、このようにするのが効果的です。薦めてる訳じゃないからね

JR何を考えてゴミ箱に蓋をしたのでしょうか。こんなことしても、テロを防止する効果、ほとんど期待できない。

実のところこの目的、JRも対策してますよ~、という形を作るためじゃないかな。危機管理の意識もなければ、乗客の安全など、あまり考えていないのでしょう。ただただ口実を作るため。全くJRのお役人体質には閉口しますね。そう、役人の好きな言葉、臭いものに蓋。まさにこれだね。

さて、北朝鮮の列車爆発事件、これ、列車の転覆で硝安肥料と油が混ざったのが原因とか。

硝安肥料、硝酸アンモニウムでして、硝酸のアンモニウム塩、酸も塩基も、どちらも窒素肥料になるという優れもの。化学にも強くなりますねえ、この日記でも、硝酸塩、酸化剤としての働きがあり、燃えやすいものと混ぜると爆薬になる。

コレ、アンフォ爆薬として実用化されている、本物の爆薬です。トムクランシーの小説にも、コンクリートミキサーにコレを詰め込んで、ホワイトハウスに突っ込もうとした男の話が、サイドストーリーとしてありましたね。

油の方は、灯油でも重油でもなんでもOK、こいつを規制するのは難しい。硝安、酸も塩基も役に立ち、余計なものが残らない、肥料としては優秀なものなんですが、こういうご時世、簡単に爆薬が出来るものは、市販すべきじゃないですね。硝酸塩は、全て、爆薬原料として、厳重に管理されるべきでしょう。

しかし、北朝鮮の爆発、事故なんだろうけど、あまりの偶然に、ちょっと疑問も。これ、誰かが狙って起こしたテロ事件かもしれませんね。まあ、北朝鮮の列車、老朽化が著しく、しょっちゅう事故を起こしてると聞きましたが、それにしても、油と硝安、意図的に狙ったような組み合わせです。これ、硝安爆薬、正にそのものですからね。

ちなみに、列車を転覆させることはわけない。レールの上に、鉄のガイドを置くだけ。列車の運行、普通はダイヤ通りだから、二つの列車をぶつけることも可能。

で、油と硝安が良く混ざり合った頃合を見て、架線を狙撃して切断する、架線がレールに触れると、火花が出てドッカーン、となるわけです。

あ、こんなストーリー、そのうちゴルゴ13に出てきそう、、、