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ダ・ヴィンチ・コード読了。で、感想ですけど、

この本、ですね ==>   

ガンダムシードで、ザクトの基地に、ボアズとヤキンと言うのがありましたけど、坊主に夜勤??? 変なネーミングだなぁなどと感じていたのですが、この本でなぞが解けましたね。(と、己の無知をさらけ出す)

ボアズとヤキン、ソロモン神殿の頂上に立っていた二つの柱、だそうです。で、なんと、「世界中のほとんどのフリーメイソンの教会には、これと似た二本の柱があるんだ」だそうです。フリーメイソンと言えばユダヤの陰謀の象徴的な存在、とみなす意見が巷では一般的。実体は違うみたいだけど。ガンダムシード、深い意味が隠されているのかもしれませんね。

ま、アニメがらみはこの位で止めて本題に戻りますと、、、

まずこれ、ハリウッド映画にすることを意識したような作品ですね。贅沢な世界、絵になる景色、ヒロインなどなど007みたいな道具立て、まあ、エンディングがちょっともたもたしますけど、この辺は、映画にするときは脚色が必要。多分、逃げ出した悪役と、最後に対決。登場する女性も少なすぎる。多分悪役の恋人役が必要です。それがオカマだったりすると面白そう、なのですが、、、

でもこれ、映画に出来ますかねえ。宗教がらみで物議をかもしそう。まあ、内容は私が以前から感じていた原始キリスト教とその後の姿の違い、中世の教会内部の血まみれの権力闘争の結果がそこに表れている。

以前紹介したウンベルト・エーコの「薔薇の名前(上) (下)」という本、これも映画になりましたけど、背景に描かれてるのはその頃の状況。結局のところ、今の教会を築いたのは、拷問と火炙りの血塗られた歴史、それを動かしたものは、教会権力を巡る争い、権力者のエゴイズムなんですね。

まあ、そんな過去があるから、この手の話、教会関係者には不快でしょう。でも最近のバチカン、過去の過ちを認める方向、女性の人権にも配慮。他の宗教に対しても寛容な姿勢を示しているのですね。どこかでいずれ、原始キリスト教の思想に向かう、なんてこともあるかも。

まあ、でもこれは楽観的に過ぎるかもしれませんね。このお話、映画にするときには、宗教がらみの生臭い話、メルヘンチックなおとぎ話に変えてしまうかもしれません。薔薇の名前の悲惨な結末が、映画ではハッピーエンドになったみたいに。