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黄色いさくらんぼ♪ じゃなくて、ゴミ袋♪ですかぁ

カラスが生ゴミの袋を破る、ということで、朝の光景は悲惨なものになっていますけど、これに対する画期的な対策が、黄色いゴミ袋、だとか。

どうも、カラスの視覚、黄色には弱いようでして、ゴミ袋を黄色くしておくと、中身が破られない。この背景には、カラス、ゴミ袋の中身を見て破っていたことが前提。

で、更に詳しくこのニュースを見ていくと、カラスがゴミ袋を破り始めたのは、ゴミ袋を半透明のポリ袋にして以来、だとか。それ以前のゴミ袋、黒かったのですね。で、黒いゴミ袋を使っていた時代は、カラスはゴミ袋を破らなかった。半透明のゴミ袋を使い出すようになってから、カラスに中身が見えるようになり、その結果、カラスがゴミ袋を荒らすようになった、ということなのですね。

記憶をはるか昔に辿れば、黒から半透明にゴミ袋をするよう、役所の指導がありました。そうする理由は、分別回収の徹底化。でも住民の中には反発もあった。だってゴミが他人に見えるのは恥ずかしい。でも、この声、役所は無視してしまいました。

でも、今の時代、この点につきましては、もう一度、考えるべきかもしれない。出したゴミの中身が他人に見えるようにするのが、果たして正しいことか。ごみの中身なんて、個人情報満載。調査の一環としてのごみ調べ、法で禁止する国もある。それを、誰でもが見られるように強制する、これが良いことであるようには思われません。

役所の思い上がった行為、カラスに足元さらわれた。都知事が、目の敵にするのも当然ですね。

で、黄色いゴミ袋、なのですが、この案が全国に広まったりしたら嫌ですね。

何しろ黄色、人間の視覚にもっとも強く感じる色、つまり、目立つ色なのですね。だから、子供のランドセルに黄色いカバーをつけたり、黄色い雨傘を持たせるわけです。ゴミ袋を黄色にすると、ゴミ袋、えらく目立つようになります。これはこれで異様な光景です。

ゴミ袋に付ける色、透明性は犠牲にして、モスグリーン等の目立たぬ色が良い、と私は思う。これには、色彩感覚や都市の景観に詳しい専門家、芸術家の意見も聞いたほうが良いですね。

まあ、ごみの分別回収、という目的は正しいし、大いに進めるべきことなのでしょう。でも、目的が正しければ手段は問わない、なんてことは、無論、ありません。「環境」の大義をふりかざして、反対者を黙殺する、そんないやらしい姿も浮かび上がってくる。

ペットボトルにしたところで、何で一々蓋を取らなくちゃいけない。こんなことは、回収した先で一括で蓋を取るのが合理的。数が集まれば、自動化も出来るはずですね。まずは、行政が努力する。その上で、住民の理解を求める。そんな地道な活動が求められます。

面倒なことをしたくない、楽な道、楽な道を求める、そんな役人根性がまかり通っては、省資源、ごみの減量化なんてとても無理、地球環境は荒廃の一途をたどるだけです。そんな役人どもを、カラスがあざ笑う。ごみを銜えてかぁ~、っとね。