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顕微鏡で読む、ネギま!

世の中には科学的な事実しか存在しない、と考えている人が意外と多いことに驚かされます。(あ、もちろん、魔法は現実にあるのだ、なんて主張するんじゃありませんから、念のため。)科学的人々には、ネギま!を顕微鏡で読むことをお勧めしたい、ということなのですね。

顕微鏡で見る世界、というのもなかなか興味深いもので、百倍程度の安物の顕微鏡でも、紙を覗くと、繊維の絡み合いが見えます。これ、科学的には、セルロース、と呼ばれる奴。

で、肝心のネギま!の部分ですけど、なにやら黒いものが、セルロースの隙間に見えるだけ。これ、主成分は炭素、煤のようなものでして、これを油で練って繊維にくっつけているのですね。

科学的に分析したネギま!の正体は、セルロースに付着した炭素、ということになります。しかし、これじゃあ話になりません。美少女いっぱいのHラブコメ、のほうがマシですね。

そもそも科学とは何か、といいますと、この世界に対する解釈の一つでして、すべての人々に共通して真実であると認められるための合意手続きをパスしたもの、と私は考えています。

つまり、科学的真実が真実かどうか、誰もわからない。でも、それが正しいとみんなが納得する、そのために実験をしたり、計算をしたりして、その結果を論文に書いて、みんなが認める、まあ、そんな段取りを踏んで、さしあたり事実でしょう、というわけです。

だから、科学的真実はいつでも覆される可能性がある。逆にいえば、真実と思われたことも、証拠がそろえば否定することもできる。それが可能であるから、真実と認める、というわけ。

聖書に書かれたことは絶対的真実であり、これに反することを学校で教えちゃイカン、なんて主張が米国の一部の州でなされて、ダーウィンの進化論は教えない、との報道がありました。

科学の進んだ現在で、しかも先進国のアメリカ合衆国でも、こんなことが行われている。これは非常に不思議なことなのですが、真実とは何か、ということを考えると、これは不思議ではない。

つまり、真実とはみんなが信じること、なのですね。だから、米国の人々が天地創造を信じれば、人も動物も神様が創った、というのが真実で、進化論は真実ではなくなります。

でもこれでは、時に困ったことが起こります。米国以外の人々が同じように考える保証がない。人によって真実が異なってしまうと、時にはコミュニケーションが成り立たなくなるし、最悪の場合は争いになってしまいます。それを防ぐには、科学的検証が必要なのですね。

まあ、これは他人事でもなく、日本と周辺諸国の間では、歴史的事実をめぐって真実が異なる。これは、進化論が正しいかどうか、なんてことよりも、かなり深刻な問題なのですが、ここでは議論はいたしません。ま、科学的プロセスを導入すれば、あるいは解決するのでしょうが、、、

さて、科学的真実といえど、人々の解釈であって、私たちの意識のあり方に過ぎません。で、実際に存在するものといえば、混沌、と呼ぶにふさわしい、名もなきモノなのですね。で、そこに名前を付けたり、法則性を見出したりするのは、人々の精神的活動のなせるわざ。天空の星々を見上げてそこに美を見出すのは人の心であって、美が元々あるわけじゃない。

星ならば、そこに星に対応するモノがあるのでしょうが、命とか、心とかになると難しくなります。こういったものは分析を進めていくと、ただの化学反応に行き着いてしまうのですね。ネギま!を顕微鏡で読むと、そこにセルロースと炭素しか見えないように、、、

大事なことは、実際にそこに何があるか、なんてことよりも、人の精神活動の結果、そこに何を見出したか、ということでして、漫画ならそのストーリが問題だし、人なら心が大事でして、その実装の部分がどうなっているのか、なんて、たいした問題じゃないのですね。

で、そういった精神活動の結果を語り合い、議論して、その結果、合意に至ったのが真実。真実とは、社会的な概念であって、社会の広さに応じて、無数の真実があるのが現状なのですね。

でも、たくさんの真実があって、議論が闘わされているから、真実を真実と認められる、なんて逆説的な状況もありまして、絶対的真実しかないのでは、それが正しかどうか誰にも判らない。まあ、この騒がしい世の中も、ある意味、理想的な状況であるのかもしれませんね。

で、ネギま!の真実ですけど、これは、物語の中の世界での共通認識が真実でして、格闘大会の大技に対して「ありえねー」などといってみても始まりません。その真実を真実と認めるのは読者。もちろん、読者の住む現実(?)世界とは、別の世界と、認識しての上で、なのですが、、、


さて、いよいよ選挙の開票です。小泉勝利を前提の投資作戦、吉と出ますでしょうか?


さて、投票締め切りと同時に発表された出口調査の結果は、自民圧勝、ま、当然だね。さて、今後の動向につきましては、明日朝に議論しますけど、暴騰、ですね。

では、おやすみなさい。枕を高くして、ね、、、


しかし、インフォシークの速報、遅いですね(右上)。テレビのほうが早い、なんて、ネットの意味、ありませんねえ、、、


小泉大勝、ですね。インフォシークの速報、駄目駄目です。消しました。ホリエモン、善戦です。これは面白くなりましたね。


これまでの結果では自民圧勝。枕を高くして寝ることにいたしましょう。おやすみなさい、って、何度、言うんねん、、、