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菜の花、の正体

以前の本欄で、この季節、あちこちで目にする菜の花に関する考察を記述いたしました。これに関連して、最近、ちょっとショッキングなものを見てしまったので、本日はそのお話から始めることにいたしましょう。

先日、町を歩いていましたら、民家や商店の立ち並ぶ中に、小さな畑を見かけたのですね。で、そこにも菜の花が咲いている。あら、こんなとこにも菜の花が、と畑を見ながら歩いていましたら、塀の破れたところがありました。て、菜の花の根元まで見えたのは良いのですが、なんと、どれもこれも、菜の花の根元の部分に、黒い塊が付いているのですね。

これをみたときは、実に不気味な印象を受けたのですが、その結果、一つの謎が解決すると共に、もう一つの大きな疑惑が沸き起こってきた、というわけです。

まず、解決した謎の方ですが、これ、菜の花に見えましたのは、白菜か何かの花。まあ、白菜、菜っ葉の一種ですから、白菜の花も菜の花、と呼べるのかも知れません。

で、最近あちこちで見かける菜の花ですが、畑にあるような奴は、おそらくそのかなりの部分が野菜の花、ではないか、と思うのですね。

で、なんで野菜に花を咲かせるか、といえば種を取るため。形の悪い野菜や、虫に食われた野菜、集荷に不適当なものがありましたら、そのまま花を咲かせて、来年のために種を作っているのではないでしょうか。で、種を取ったら、あとは畑土に鋤き込んで肥料にする。

菜の花、確かに、食べられる野菜の一種、ではあるのですが、あれほどあっちでもこっちでも作るほどの需要はありそうにありません。でも、白菜なら、そこらじゅうで作っていても、さほど不思議はないのですね。で、一つの謎が解決です。

さて、解決しない謎の方ですが、まず、白菜が花を咲かせることに何の問題もないのですが、あの根元の黒い塊、つまりは白菜の塊、というわけなのでしょうが、なぜ白菜が塊のまま、真っ黒に朽ちているのか、というのは、はなはだ不思議な現象です。

白菜といいますものは、葉っぱが球状に固まったものでして、この葉っぱ、本来であれば、時が経つに従って開かなくてはいけないと思うのですね。つまり、新芽の段階では球状の葉っぱであっても、いつまでもそのまま、ということは自然の摂理に反する、と思うのですね。

となりますと、畑で育てられている白菜、ある種の不具、である可能性があります。永久に開くことのない葉っぱが出来てしまう、という不具の品種かも知れないのですね。

これが事実でありますと、少々嫌な感じがいたします。まあ、葉っぱが開かないという不具合いが人間に感染するわけはありませんから、病気になる心配は、まず、ないと思います。でも、丸いから新しい、というのが白菜の常識であるとすると、この白菜、常識に反して、丸いからといって、新しいとは限らない、ということになるのですね。

それにこれ、まさか遺伝子操作、やっちゃってるんじゃないでしょうね。もしそんなことがありますと、花まで咲かせてしまって、自然界の秩序が乱れてしまいます。まあ、最新のバイオ技術による遺伝子操作ではないにしても、やはり、不具の品種を自然界に広めてしまうのは、あまり好ましいことではないように思えるのですね。

まあしかし、この件は私の疑問、というだけで、事実関係が定かではありませんので、深く考えるのは止しましょう。

で、本題に戻りまして、菜の花、自宅の庭にも花盛り、なのですが、世間を見渡すと、結構すごいことをやられているのですね。

まず、菜の花プロジェクトネットワーク、地球温暖化の防止とエネルギーの確保、ですか。ここまで大きな話になりますと、なかなか付いていけないものがありますが、菜の
花、栽培は手間が掛かりませんので、空き地などに植えて、菜種を回収する、というのは、悪い話でもなさそうです。確かに、炭酸ガスから酸素ができていることも事実ですし、油もとれます。

この運動、まあ、日本のエネルギー消費から考えると、微々たる効果だとは思いますが、もちろん、効果がないわけではありませんし、子供達を巻き込んでのこういった運動、教育的効果は、計り知れないものがある、といえるでしょう。いずれ暇ができたら、何らかの形で協力したい運動、ではあります。

その他、鉄道沿いや堤防などに菜の花を植える運動なども盛んです。こちらは、子供達への教育と、環境の美化、ですね。なかでも、いすみ鉄道菜の花線などは、菜の花一つで集客まで狙う、意欲的プロジェクト、ですね。

菜の花、集団で咲かせますと、きれいなものですし、栽培にさほど手間が掛からないのも好都合。理科の教科書にも出てくる、代表的な品種ですから、教育的効果もありまして、温暖化の阻止にも、微々たるモノではありますが、多少の効果はあるはず。

自宅の庭の菜の花、雑草交じりのいい加減な栽培なのですが、いずれ種を取りまして、来年は更に盛大に咲かせたいもの、と密かに策を練っておる次第なのでした。

その他、前回ご紹介いたしました、純国産の圧搾法菜種油、熱を加えていない、というのが一つの謳い文句、なのですが、揚げ物などに使いますと、結局熱が加わってしまいます。この効果、初回限定と言いますか、相当に贅沢な使い方をしないと、あまり意味のある効果ではないような気がしてきました。ま、この製品、元々が贅沢、ですから、初回限定でも良いのかもしれませんが、、、