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ホワイトカラーの生産性はなぜ低いか

昨日のブログにいただきましたlilasさんのコメントにつきまして一言申し述べさせてください。以下、コメントの一部を引用しておきます。(段落と句読点を一部改めております)

さて、日本のこれからについてですが、ホワイトカラーの生産性、これは、根本の問題だと思います。

日本は何で世界と戦うのか? どう考えても、技術力、で勝負するしか無いのでしょう。資源、人口、国土、どれも世界のトップとの差は大き過ぎます。ならば、小さな力で多くの成果を上げねばなりません、世界が欲しがる技術を、提供し続ける事です。ならば何に重点を置くのか、と言う予算の使い方をしないといけないのでは無いでしょうか?

しかし、この国のトップ(政治家)は、余りにも能力不足です。ならば、アメリカの様にブレーン集団を上手く活用出来ないものでしょうか。能力、知識の無い政治家が選ばれるのは、嫌ですが、仕方無い面もあるのでしょう、選挙で選ばれるのですから・・・

能力が無いのなら、有る人達に援けて貰えば良いだけです。専門家では無いのですから(本当は政策のプロであって欲しい)、生産性を上げるのは、無駄を減らす事と、絞り込む事だと思うのですが、・・・・・・

メタルカラーと言う言葉を、何方かが使っておられましたが、上手くこの力使える様になると良いのに、と思います。

余談ですが、光ファイバーを家庭まで一気に張り巡らしては、なんて思います、新しい産業生まれるかも、チデジ問題も関係無くなります。

まったくおっしゃるとおりだと思います。メタルカラーといいますのは、技術できらりと光るわが国のエンジニアをさす言葉だと思います。処遇面ではさほど恵まれなくとも、技術にはロマンがあり、仕事自体がおもしろい、ということもあるのでしょう。趣味で工作する人もいるくらいですから。

しかし、収入面に目をつぶって自分の好きな仕事ができる人は恵まれた人なのであって、多くの優秀な人は、所得の多い職業を目指します。これはあたり前の話でして、自分や家族の生活を考えなくてはいけないし、そもそも自分にとっておもしろい仕事がなにかを把握している人など少数派ですから、職業を選択する際に処遇が第一の選択基準となりますことはいたし方ありません。

日本にとって何が必要であり、何が必要でないのかを見極めることが第一であり、上に書かれましたように、役人や政治家にそれがわからないのであれば、専門家集団に任せるべきです。少なくとも、大金をかけて正しいラジオ体操のしかたを普及させることがいまの日本に必要であると考えるような官僚からは、さっさと権限を剥奪すべきなのですね。

地上波デジタルが愚策であることは、かつてホリエモンも語っておりましたが、これをホリエモンが語った瞬間に、アナウンサーがその発言を遮ったことが、今でも印象に残っております。

固定テレビに情報を送るのに光ファイバーを用いることは、技術的に最も合理的な方法であり、かつてホワイトハウスがNII(ネイショナル・インフォメーション・イニシアティブ)という、米国の中長期的な情報政策を発表した際にも、地上波テレビをファイバーに移行し、これによって空きのできた電波帯域を移動体通信に向けるべき、との一項が含まれておりました。

わが国が地上波デジタルという、技術的に非合理的で、かつ経済的には巨額の浪費を伴う方向に走っておりますのは、電波という利権を政治家・官僚が手放したがらないためであり、許認可政策のもとで独占的利益を享受するテレビ局と、テレビ局と資本的つながりがある新聞社がこれを支持するためです。

放送を電波で送るのを止めてファイバーにし、インターネットに移行すれば、放送はより自由になり、多彩になり、安価になります。国民は地上波デジタル受信機にテレビを買い換えるなどという無駄な出費の必要もありませんし、テレビ塔を新たに建てるための巨額の資金も必要なくなるのですね。

こんな国民的大濫費の影でうはうは言おうとしているのが、電波行政を握る政治家と、官僚と、そして独占的ビジネスで巨大な利益を上げるテレビ局、およびこれにつながる新聞各社、というのがわが国の現状でありまして、これは何とかしないといけない世界であろう、と私も思う次第です。

最近のテレビを見ますと、アナログなどという余計な文字が画面の隅に表示されます。さっさとテレビを買い換えろ、というつもりなのだとは思いますが、上に書きました事情を理解している者にとりましては、これをみるたびに強い憤りに駆られます。こんな思いをしているのは私だけなのでしょうか(いや、そんなことはあるまい。)