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たまには相場の話題など

すっかり株式市場から遠ざかっておりますこのブログですが、たまには東京市場の現状と今後について述べてみたいと思います。

三番底まで順調に下値を切り上げてまいりました日経平均でしたが、四番めの底で三番底の安値を割り込み、少々心配な展開となったのですが、その後急速に値を回復しております。このパターンはなんとアイランドリバーサル。相場が反転する際に出やすいパターンとされております。

すなわち、ケイ線上は、今後の日経平均は強い動きをするであろうと言えるのですが、さて。で、その後の動きですが、何と三日連続で窓を開けての上昇です。これは少々強すぎるともいえまして、相場の格言では「三空に売り向かえ」、つまり売りという判断もあり得る状況です。と言いましても、この状況で売りは少々厳しいのではないでしょうか。ここは相場反転とのサインを重視すべき局面であるように、私には思われます。

大きな流れを見ましても、このところの東京市場の低迷はヨーロッパの金融危機に端を発しておりまして、これがそろそろ危機を脱しそうな雰囲気となってまいりました。ユーロもこのところ順調にあげておりますし、出遅れの日本株もそろそろ大きく上昇する局面を迎えるのではなかろうか、と期待しております。

注目材料といたしまして、米国の経済指標や日中間の政治的緊張など多々ありますが、最も重視されてしかるべきは日米の選挙の行方でしょう。

米国の大統領選挙は、このところ接戦が伝えられておりますが、基本的には現職有利、恐らく市場のコンセンサスはオバマ勝利ではなかろうか、とみております。そこに万一ロムニーが勝利するようなことがありますと、これはポジティブサプライズとなるのですが、この可能性はさほど高くはなさそうで、あまり期待しない方が良いでしょう。

一方我が国の衆院選は大いに期待できまして、どう転んだところで民主党政権が続く可能性は極めて低いものと思われます。おそらくは、自民党の安倍政権が誕生し、連立を組む相手が民主党の右派か橋下維新のいずれか。恐らくは橋下安倍の連立政権になるのではなかろうか、と私は予想しております。

で、その株式市場への影響ですが、これはもちろん大いなるポジティブサプライズ。おそらくは解散総選挙が決定した段階から株式市場は大いにあげるのではなかろうか、と期待しております。で、その時期ですが、大方の見方は年内、私もこの見方には同意です。

それにしても、週刊朝日の橋下批判はいけません。部落出身などということは、言ってはならない言葉であり、リベラルで売っております朝日のイメージダウンも甚だしいように思いますし、総務省あたりから厳重注意があっても不思議ではないところです。おそらくは、民主党も何らかの動きをするはず。閣議でこの記事を取り上げ、総務省から注意をさせるくらいのことはするのではないでしょうか。この先、週刊朝日が廃刊になる可能性もさほど低くはないのではないか、と私はみております。

だいたいこの手の批判が橋下氏の政治的ポジションを傷つけるどころかますます強化する結果になるということは、大阪ダブル選の際の新潮文春の暴露記事で経験しているはず。このところ支持率に陰りのみられる維新ですから、橋下氏がこの記事を見て「しめた」と考えたところで不思議はありません。自らを傷つけ、傷つけるつもりの人物に利益を与える。まったく、週刊朝日は何を考えているのでしょうね。

民主党としては、ここは橋下氏の味方をすべき局面でして、人権問題で厳しく朝日を追求すれば、橋下氏に対する同情が民主党支持につながる可能性も高いと思われます。まあ、そういった流れをきちんと読める人が今の民主党中枢にあれば、そういった対応もとれるはずなのですけど。

とはいえ、政治の動きは大筋で決まっております。ここはじたばたせずに、良い方向に事態が推移するのをじっと待ちたいと思います。ここは、鳴くまで待とうホトトギス、の構えで行くのがよろしいのではないでしょうか。


誤字を訂正しました。

ところで、昨夜のNY市場をみておりますと、どうやら三空に売り向かった人の勝ちということになりそうです。とはいえ、これは超短期的な話でして、大筋では強気の姿勢を崩す必要はなし、とみております。