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ウォッチ!イケハヤ(4)除草剤以後

イケハヤ師に関しては、うおっち!イケハヤ師とその界隈で追いかけておりましたが、エントリーが2万字以上となりましたので、除草剤以後の話題を新たなエントリーといたします。なお、日経著作権問題以降は、こちらで扱います。

こちらも前エントリーと同様に、日々情報を追加し、修正してまいります。データベース的にお使いください。なお、最新の情報へのアクセスに配慮して、日々の情報を前半に、除草剤関連の話題は後半に移しております。

これまでのエントリー

(1) 正田圭さんをめぐる事態の急変:本年1月に勃発した、正田圭氏の経歴偽装問題でイケハヤ師とその界隈が注目されました
(2) イケハヤ師と脱社畜サロンをめぐる問題:2月からは、サロンというネットビジネスが問題視されるようになりました。
(3) うおっち!イケハヤ師とその界隈:4月に入りますと、この話題は落ち着きを見せつつ、イケハヤ師の経済状態をめぐる議論や、スタジオ新設など、話題は尽きません。

そして、7月に入って、新たに除草剤散布問題が勃発いたしました。ちょうどよい機会ですから、この話題から先を別エントリー"(4)"としてウォッチを続けることといたします。

なお、除草剤問題に関しては、本エントリーの最後の部分で、まとめてご紹介します。

イケハヤ師とその界隈

イケハヤ師

イケハヤ師のブログツイッター

マナブ@バンコクさんのレポート:イケハヤ師がツイートの中で紹介しています。Googoeが「12月からはSSLページでは、httpリソースをブロックする」とのこと。さしあたりこのページは、SSL化を完了していますが、一部、http:でリンクしていたものがありましたので、これもhttps:に修正しました。

問題は、モモンガ創世記で、https:でアクセスしても参照可能なのですが、本体はSSL化されておらず、chromeで表示させると「保護されていない通信」と表示されてしまいます。

おそらく、Googleは、モモンガ創世記から先のリンクをたどらないだけの話でしょうが、これをリンクすることでこちらのページの評価まで下がると困ります。Googleの対応はまだ先ですので、当面はウォッチするだけにしておきますが、気には留めておくようにいたしましょう。

7/18エントリーの資産運用状況です(資産運用状況のページはリンク切れとなりました。以下も同じです):個別株を損切りしたりして、ポートフォリオを整理したとのこと。暗号資産がかなり値上がりしておりますのは、ご同慶の至りです。下表左が今回発表のもの、右が5月に発表されたものです。確かにすっきりしております。

19年7月実績

ちなみに、Gamewith株損切りは資産運用状況から除外するなんてはっくんさすが汚いとの指摘が5チャンネルよりなされています。そういえばそうですね。あぶなく騙されるところでした。

ではどうすればよいかといいますと、この表は含みの損益を表していますから、これに確定損益の表をもう一枚追加して、含み損益と合算するのが良いのではないでしょうか。

まあ、どうするかは、イケハヤ師の判断次第なのですが、、、

引き続き8/16発表の8月度の実績です。大幅なマイナスになっております。年利10%ペースで運用できる分散型レンディングとの触れ込みで今月からCompoundに多額の資金を投じておりますが、さて、どうなりますことか。良い子は真似をしない方がよさそうですが。

19年8月実績

ジンバック ブログ:多分、本人が書かれている、もう一つのブログです。こちらも運用は停止している様子です。

イケハヤ公式サイト:工事中の雰囲気です。

協力者パラベル

パラベル何でもアドバイザー氏のツイート:イケハヤ師の新スタジオ整備を手伝っています。

しかしこの草刈りは!:草払い機で土まで削るということは、確かにできるのですね。実をいうと、私もよくやっているのですが、以前紹介されていた丸い刃がついた草刈り機でこれをやるのはかなり危険だと思います(私はナイロンコードタイプ)。飛散物が危険、ということもあるのですが、石などに当たると刃が壊れてしまいますから。

アンチ関連情報

イケハヤ師をめぐっては、多くの方がツイッターやブログで評論しております。

アットウィキがイケハヤ師の情報をまとめておりましたが、8/31にウェブページは閉鎖されました。このいきさつがツイッターに紹介されています。
再開された「イケダハヤト界隈Wiki」です。なんか、毒気が抜かれてしまいました。

えらいてんちょう氏のツイート:このところ、イケハヤ師の過去を振り返るつぶやきを多々されています。

はらですぎ氏の軽いブログメインのブログ、そしてツイート

ドーナツ方位氏のブログツイッター

ねこアイコン氏(アンチ)のツイート

猫時雑記帳も、明らかにアンチの方のブログでしょう。「イケダハヤトくん、ネット上にゴミを量産しないでくれたまえ」は初期のエントリーですが、これ、上のねこアイコン氏のブログでしょうか? 最近フォローしていないので、よくわからないのですが、、、

しろうとさんのツイート

WEE好き氏のブログ

きょうもえ氏のブログ:本件とは全く無関係のネタですけど、面白い。

イケハヤ界隈の現実:この方もアンチとお見受けしました。

モモンガ創世記

以下、イケハヤ師関連情報をアップデートしておきます。「モモンガ創世記」はブログ「アート短歌・気まぐれ文学館」の連載物で、イケハヤ師、界隈、およびアンチ関係者のツイート集です。これらの人々は、互いにブロックをされあっており、ブロックされた方のツイートを読むには便利な存在です。魚拓代わりにもなりそうですね。

号外174号外2175176177178179180181182183184185186187188189190191192193194195196197198199200201202203204205206207208209210211212213214215216217218219220221222223224225226227228229230231232233234235236237238239240241242243244245246247248249250251252253254255256257258259260261262263264265266267268269270271272273274275

号外に対して(?)パラベル氏が反論しています。はたして周囲の水田に除草剤の害は発生するのでしょうか??? 本件に関しては、号外2も書かれております。こちらは少々弱気です。

5チャンネル

#204#205#205'#206#207#208#209#210#210'#211#212#213#214#215#216#217#218#219#220#220'#221#223#222#224#225#226#227#228#229#230#231#231'#232#233#234#235#236#237#238#239#240#241#242#243#244#245#246#246'#248#249#250#251#252#253#253'#254#254'#257#258#259#260#261#262#263#264

#253の後に、以前フライングして作成した#253'を使おうかという話になったのですが、【ライブドア】反社会極貧イケダハヤト254【SLL化】【livedoor】反社会極貧イケダハヤト254【SSL化】の二つができてしまいました。現在のところ#253'で議論が進められております。他のスレは、今後使われることになるのかもしれません。

ちなみに、「【ライブドア】~【SSL化】」は、イケハヤ師がライブドアブログからワードプレスに移行してSSL化を行ったところ、ライブドアブログもSSL化するとの発表をして、イケハヤ師がワードプレスに移行する一つの理由がなくなってしまったことを揶揄しているのでしょう。

2チャンネルの#253なんてのもありますね。Wikipediaによりますと、これ、ひろのぶ氏により2ch.netの向こうを張って開設されたコピーサイトとのこと。いきさつはこちら

その他いろいろなスレができております。
★★億万長者絶対神★★イケダハヤト★★:1000を超えた「【新世界の】★★★イケダハヤト115★★★【神】」の続きと思われます
【イケハヤ】キック(菊池慧)専用スレ【界隈】
【アンチ】ホワイト社長イケダハヤト182【訴訟】:おなじみです
【イケハヤ】ワクイヒトシ2【書生】
イケダハヤト信者スレ part.1
【矢野大地】性被害NPOひとまき7【元ONEれいほく】
あたまおかしくなりそう、、、

現在#243ができておらず、#222を使って議論がなされています。このスレ、何度も一時避難に使用されており、「新スレできました」という書き込みがいくつもなされています。いまのところ、#243はできていない様子です。などといっているうちにできてしまいました。

#231も二つできてしまいました。ここでは便宜的に、【18号】【BBQ旅行】を#231【大軍】【襲来】を#231'として区別しています。

【新世界の】★★★イケダハヤト115★★★【神】って、何でしょうね。イケハヤ師を持ち上げているみたいな標題ですけど、中身は、他と同様、アンチの書き込みが中心です。

#221の後に、【アンチ】ホワイト社長イケダハヤト182【訴訟】が一時的に使われております。その後#223が作られました。#222は欠番となった様子でしたが、のちに作られ、#223の後に#222を使おうとの提案もなされましたが、結局#224ができてしまいました。さて、どちらが本流になりますか、、、

205のダブりはどうやら無視されそうな流れです。#210も二つできてしまいました。#210では、除草剤の「拡散希望」をまだ宣伝しています。真実が伝わるまでには、まだまだ時間がかかりそうですね。なお、#212の後のスレとして、一時#210'が使用されていました。

#217/927パラベル氏のツイートにあります調理風景の場所に関して疑問が出ておりますが、下図のようにGoogle Mapと対応させてみれば、18号オフィス1Fから見た光景であってもおかしくはなさそうです。

18号事務所の窓から見える光景

#211のタイトルは「【シロアリ】反社会極貧イケダハヤト211【18号】」ですが、これは18号物件がシロアリに食い荒らされているとの話がイケハヤボイシーでなされたことを受けてのものです。これに関するイケハヤアンチ氏の報告が#210で3つのエントリーにわけて紹介されています。

一つ目は以下の通り。

714名無しさん@明日があるさ2019/07/20(土) 09:30:48.620
昨日の墓石書き起こし(声が反響してて雨の中車の往来する騒音が聞こえる)
ハ「ハゲしく久しぶりに妻のミキさんに来てもらいました。こんにちはっ」
ミ「こんにちは~」
ハ「今日はですね今新しい事務所作っているんですがそこらへん結構ミキさんが動いてくれたんで
家づくりというか今回古い空き家をリノベしてるんですよ。
でそれやってみてどうか?ということをちょっとこれからも家を作ろうとしてる方もいると思うので
有益なインサイトを得られるのではないかと言うことで
ま、そこらへんの話をしようかと思います!
どうでしょう?この物件。ぶっちゃっけボロ屋ですよね。ボロ屋を買って直しておるわけですが?」
ミ「・・・新築とは全然違う、よね」
ハ「うん、そうだね」
ミ「空き家を、ボロの空き家を改修すると言うのは思った以上に、大変でした」
ハ「うん」
ミ「なんかこう、直すぅべきところがぁ、・・・わかんない」
ハ「ま、そりゃそうだね。いくら素人でも。まあかなり安い値段で買ったから。それは元が安かったけど、どうだろうね?正直こんなにか・か・る、とは、・・・、いやでも予算通りか?」
ミ「んー、・・・予算、というよりも、その場所?」
ハ「ウンウン」
ミ「箇所?」
ハ「ウン」
ミ「ま、こう・・・」
ハ「確かに!」
ミ「結局全部じゃん、ていうか」
ハ「ウンウン。ハハ!そうだね!」
ミ「屋根から、壁から、床から、・・・、えー、電気も、配線も、全部・・・」
ハ「そうだね、そうだね」
ミ「うーん、・・・・・・で~、予定してなかったところもぉ、・・・そこ増築されててこう床が斜めだったキッチン一回取り壊してぇ」
ハ「ウンウン」
ミ「も一回、壁を取り付けてもらうとかぁ」
ハ「そうだねー」
ミ「あとトイレもまだ・・・」
ハ「そうだねー」
イライラするので以下割愛。

二つ目はこの続きの抄録です。

737名無しさん@明日があるさ2019/07/20(土) 10:00:02.590
>>714
久々に聴いてみた。この後こんな感じやった。

・安くボロ物件を買った。都会の工務店にリノベしてもらうのと田舎の大工さんに頼むのはまた違う。見積もりが高知の文化的にあまりない。

・ちきりんのリノベ本を参考にしてるが難しい、雨漏り直すのは素人では無理、プロはすごい。

・反省点はシロアリ。契約書にシロアリに関する記載があったが、大丈夫だと思いよく読んでなかった。
「シロアリが木を食べ終わって居なくなってる」と言われた。

・次の物件を買って広い図書館にしたい。

・ググりながらやれば出来るが、大変で諦めた。プロの手で外注で施行中です。

・妻は微妙な反応を示すが、どんどん空き家を買って直したい。

三つ目です。

921名無しさん@明日があるさ2019/07/20(土) 13:18:17.940
墓石最後の方ざっくり書き起こし

妻は有益なことが話せなかったと悔やんでいるようだ。
1軒目だとよくわかんないのは家づくりではよく言われてること。リノベでも完全に一緒。
ぼくは今回何も口出ししていない感じ。ノリと勢いで買った。
東京だとそのへん整ってるのかな?ぼくらが住んでるところって工務店が殆どない。
大工さんに直接頼むがアンコントローラブルなところが田舎のリノベの特徴。
ぼくはまだまだ空き家欲しいけど妻は微妙。
せっかく地域に資産があるからうまくお金を使ったり知恵を使って直していきたい。
田舎は楽しい。

以下も同じく5チャンネルのエントリーですが、上で抄録となっている部分の会話が記録されています。

287名無しさん@明日があるさ2019/07/23(火) 17:21:04.740>>289>>292>>305
墓石シロアリ部分書き起こし

ミ「反省点ねぇ・・・、あとシロアリ?」
ハ「はぁ~」
ミ「わぁ、なんかけっこうシ、シロアリがいると厄介で」
ハ「うーん」
ミ「・・・いなく、するには、掛かるっていうじゃん?」
ハ「うーん」
ミ「でもなんかそういうところとかもぉ、あんまり」
ハ「まあねえ」
ミ「家を買うときに考えてなかったなー、ていうの・・・」
ハ「ま、まぁねぇ~。ガッツリちゃんとまあ見てもらった方が理想的なのかも」
ミ「それはねっ!契約書?売買契約書の項目であったの」
ハ「ああ、あったね」
ミ「シロアリについて」
ハ「あったね」
ミ「うん・・・。そこよく読んでなかった」
ハ「まあねえ~、フッ!まあ、たぶん大丈夫じゃね?」
ミ「でもう巣、木を食べ終わってぇシロアリさんがいなくなってるって言われた」
ハ「あー、なるほどね。まあね、そのくらい、そう・・・」
ハ「じゃあ次の物件を探しに行こうか」
ミ「・・・次?!」

18号事務所はかなり悲惨な状況になっているようです。シロアリが木を食べ終わっていなくなってるとは、常軌を逸した話であるように思われます。今回新たな食糧を追加したわけですが、果たしてシロアリさんたちは、戻ってこられるでしょうか。

ファン・ウォッチャ

クロネコ屋のツイート
イケダハヤトに送る毒入りラブレター/【ブロック覚悟で愛を叫ぶ】
@ Wiki:イケハヤ情報ページの新版です。かなりイケハヤ非難的な旧版は、弁護士からの投稿者開示要求にビビッて公開を停止した様子です。

MechaAG氏の評論と関連情報

MechaAG氏のイケハヤ師関連ブログ記事へのリンクです。番号の後に*を付したものはリンク切れです。

#297*#298#299*#300#301#302#303#304#305#306#307*#308#309#310#311#312#313#314*#315#316*#317*#318#319*#320*#321*#322*#323#324*#325*#326#327*#328*#329#330#331#332*#333*#334*#335*#336*#337#338*#339*#340*#341*#342*#343*#344*#345*#346*#347*#348*#349*#350*#351#352*#353*#354*#355*#356*#357*#358*#359*#360*#361*#362#363#364*#365#366*#367#368#369*#370*#371*#372*#373*#374*#375#376#377#378#379#380#381#382#383#384#385#386#387#388#389#390#391#392#393#394#395#396#397#398#399#400#401#402#403#404#405#406#407#408#409#410#411#412#413#414#415#416#417#418#419#420#421#422#423#424#425#426#427#428#429#430#431#432#433#434#435#436#437#438#439#440#441#442#443#444#445#446#447#448#449#450#451#452#453#454#455#456#457#458#459

#444:このエントリーとその他の私のいくつかのブログエントリーに対するまとまった批判を書かれています。このうち、ベーシックインカムに関するお答えを別エントリーに書きました。他に関しては、時間のできたところで改めて述べることといたします。

#434#435#437#438#441#443客観に関するこのブログのエントリーに多々ご意見を戴いております。この問題は、一言で論じられるほど簡単なものではありませんので、少しお時間を戴いてから何らかの返答するようにしたいと思います。

基本的なポイントは、カントによって客観と主観が入れ替わった、世界が裏返しになっちゃった、ということなのですね。これは、天動説に対する地動説の登場以上の、世界に対する我々の認識を180度転換しなければならない大変動であったのですね。

人は、自分が認識している世界を、自らの外部にある、確かな存在であると考えているのですが、実はこの世界は、感覚器官のこちら側にある世界であって、おのれの脳が認識した世界だというものです。

人はそれを、自らの外部の世界として認識しており、客観的だと考えているのですが、それは全然客観的ではない。客観的であると考えていることを含めて、すべてが主観そのものなのですね。あたりまえの話なのだが、、、

で、カントも主張し、のちにフッサールらによってきちんと定義されたのが客観を主観の上に再定義することであって、他者と共有される主観は従来の客観と同様、学問のベースとなり得るとしております。

コペンハーゲン解釈も、世界とは世界に対するわれわれの知識の総体であるとするとらえ方があり、これに従えば、他者と共有される主観が真実であるということになります。

シュレディンガーの猫の場合は、誰も猫の生死を知らなければ猫の生死は不定(生死重なり合いの状態)であり、中を見た瞬間に波束が収束して猫の生死が確定する。これは、われわれの知識の総体に猫の生死が含まれた、ということですね。

興味深いことに、多世界解釈もカント流の世界観にぴたりと重なります。つまり、観測者の数だけ世界があるということで、世界とは人が認識した世界なのだから、当然こうなるわけです。

このあたりにつきましては、もう少しきちんとした議論が必要でしょう。時を改めて、別のエントリーで議論したいと考えております。

#425*こちらに、本件(客観)に関わる解説を移動しました。

#407:「MMTは『インフレになったらやめる』といってるけど、やめられないだろう、と。そこがポイントなわけですよ。例えば直接国民に毎年生活補助として現金を配るとか、そういう方法はうまくいかない」について、MMTはインフレリスクがありますので置いておくこととして、税金で賄う形で給付付き税額控除を導入するケースについて考えましょう。

税金で賄う、というのは、給与所得者に対する給付は所得税との合計が大きく変わらないように税制を修正し、現行の社会福祉に置き換わる部分は現行の社会福祉予算を充当し、現在の社会福祉制度から漏れている人たちへの給付はこの制度導入による支出の純増ですから、これは消費税増税で賄う、という形を考えます。

給付付き税額控除制度に変更がない場合は、インフレになっても給付は変化せず、所得税は累進課税ですので大きく上がり、消費税も物価の上昇に応じて増加する。だから、政府の収支はインフレでプラスになってしまうのですね。

まあ、これでは控除分での生活が成り立ちませんので、控除分をインフレに応じて増減するような仕組みを採用しておけば、この制度に対するインフレの影響はほとんど生じない、というわけです。

MMTに関しては、円の信認が篤すぎる間は、国債を増発しても大きな問題は生じておらず、インフレのリスクも少ないとみることができます。つまり、現在は、多少のMMTを行う余地はある。ただし、円に対する信認度合いを注意深く観察し、不信感が出始める前でこの政策を中止するだけの判断力なり、決断力が政治に要求されます。ここがひょっとすると難しいかもしれません。

#382:AG氏、ベーシックインカムを生活保護的な制度と誤解されているようです。ベーシックインカムは、すべての人間に一定のキャッシュを支給する制度で、仕事をして給与を得れば、ベーシックインカムと給与の双方がもらえる制度です。

ベーシックインカムとほぼ同様な制度に、「給付付き税額控除」という制度があり、こちらの方が分かりやすい、というか、現実的であるような気がします。こちらは、所得税の仕組みを少し変えて、所得の低い人にはマイナスの所得税を課す、つまり、税務署がお金を支払うというやり方なのですね。

所得税には基礎控除というものがあり、一定金額を所得から差し引く。今日の税制は、差し引いた結果がマイナスになったら、税金を納めなくてよい、というだけの話なのですが、この基礎控除分に相当するキャッシュを税務署からすべての人に支給することで、ベーシックインカムと同様の効果を実現します。

所得税の基礎控除はなくなり、他の収入が少しでもある人は、その収入に対して所得税が課せられることになります。納めるべき税金が税務署から受けるキャッシュより多くなる人は、その差額を税金として納める一方、税金が基礎控除分に到達しない人は、その差額を税務署から受ける形となります。

所得税の基礎控除は、生活に最低限必要な所得までは課税しないという制度なので、この額は原理的に、生活保護の支給額と等しくなるはずです。

今日の生活保護の問題は、生活保護を受けている人が働いて収入を得ると、生活保護が減額されてしまう。これでは、仕事をしようという意欲があまりわかないのですね。でも、給付付き税額控除の場合は、稼いだ場合も給付はそのままで、稼ぎに対して税金がかかる。稼ぎが少額なら最低税率(5%程度でしょうか)が課せられ、残り(95%か?)は手元に残る、というわけなのですね。

給付付き税額控除を導入する場合は、生活保護や失業手当、そして年金の一部がこの制度でカバーできますので、これらの既存の福祉制度は廃止できる。また、所得税制の一部として行いますので、トータルの収支がトントンになるように税率を決めてやれば、政府の支出が特に増えるわけでもありません。

問題は、給付付き税額控除は税務署が所得税の課税業務と一体で行いますので、厚生労働省の仕事が減ってしまうこと。これは、国民の側から見れば悪い話ではないのですが、お役人にしてみればとんでもない話なのですね。まあ、政治力で何とかできれば実現するのでしょうが、、、

#380:後半にありますひろゆき氏の著書「凡人道」の目次、完全にイケハヤ師に喧嘩を吹っ掛けていますねえ。イケハヤ師の反応が楽しみです。ってか、これでは無視するしかないかな?

9/9追記:ここにきて、MechaAG氏はイケハヤ関連のエントリーを次々と削除され、イケハヤ関連の新規エントリーもあげておられません。最近のイケハヤ師とその界隈、あまり面白い出来事が起きていないことも事実ですけど、そろそろAG氏もイケハヤウオッチャー引退ということでしょうか。


番外:このひろゆき氏の発言(緑字部分)に対するAG氏の以下の指摘は正しくない、というか、AG氏が誤解されているようです。

「マンションを買いたい人は、マンションを担保にして銀行はお金を貸してもいい。」と言われて、間違ってると思う人は少ないと思います。

ただ、これを馬鹿正直に進めると、マンションを買って、そのマンションを担保にして、新しくマンションを買って、、、というのを際限なく続ける人が出てきて、マンション一部屋の元手から無限にマンションが増えちゃうんですよね。。。

これだってマンション1部屋を担保に借りられるお金は、1部屋分の代金が上限で、そのお金でそのマンションの1部屋を買ったのだから、差し引きゼロで、それ以上はもう買えないわけですよ?

ひろゆきって算数ができなくなっちゃった?

この大事なポイントは「マンション一部屋の元手」(引用部の太字は私)は、あらかじめ買主が準備することです。そのお金は、これから買うマンションを担保に借金したものであってはいけない、ということですね。

「元手」というのは、普通にそういう意味で、貯金してキャッシュを準備するなり、親兄弟から無担保で借り入れるなりする、ということですね。少なくともひろゆき氏はそう考えていると思いますよ。

これは、自己資金ですから、バランスシートでいえば資本金のような存在です。

そうなりますと、最初の部屋を購入後のバランスシートは【マンション1部屋 | 元手】、二部屋購入後のバランスシートは【マンション2部屋 | 元手+借入1部屋分】、N部屋購入後のバランスシートは【マンションN部屋 | 元手+借入N-1部屋分】となるわけですね。

ここで、バランスシートは【借方 | 貸方】の形で示しています。貸方とは、お金の出どころで、借方とはお金の行く末。これ、複式簿記ができたベネチアの高利貸が、多数の出資者から集めたお金を、多数の人に貸し出していたことの名残なのですね。で、ここに書かれた項目は「してるお」と「りてるお」というわけ。

閑話休題、このバランスシートで注目すべきは、借方のマンションの部屋数が、貸方の借入金の部屋数よりも常に一部屋多いことです。バランスシートは左右の合計金額が同じでなくてはいけないのですが、右側には一部屋分の代金に相当する「元手」がありますので、常にそうなるわけです。

そこで、マンションの部屋が購入代金に等しい額の借金の担保になるのであれば、担保に入っていない部屋が常に一部屋存在することになります。この一部屋を担保にして借入することで、無限の借り入れが可能になる、というわけです。

もちろん普通は、マンションを抵当に入れてもその購入代金全額を借り入れることはできませんので、これを無限に続けることはできません。そういう意味では、借り入れを繰り返すことで複数の部屋を購入することはできるけど、これを無限に繰り返すことは無理、というのが現実的です。

ところが、これを無限に続けるに類するようなことをやる人たちが現れて、最近問題になったりしています。

これは、全額借入でアパートを建てる、という投資を銀行が勧めるなどということがおこなわれたのですね。これ、土地代込みで全額借入だから、最初から何もなくても、いくらでもアパートを建てることができる。ただし非常にハイリスクで、予定した家賃で借りてくれる間借り人がいなかったりすると途端に借金が返せなくなるのですね。

もちろん、そういうことをする人の多くは相続税を軽減するためであるわけですから、大きくみれば自己資金がゼロではありません。つまり、商売をしていたり、自宅があったりする人がそういうことをするのですが、アパート投資のリスクが示現すると、途端に生活が困ってしまうのですね。

本題とは関係ないお話でしたが、最近話題になったこととも関連いたしますし、ちょっと気になりましたので書いておきます。

#348*:AG氏、5チャンネルに引用されるのを嫌がっておられるのですが、これに対する5チャンネルサイドの意見その1その2が出ております。要は、そっちもしてるでしょ、と。その後、このあたりでもブツブツと、、、

#344*:イケハヤ師の投資に関する知識がさほどないことは確かなのでしょうが、豪ドル投資に関しては、批判している側もよくわかっていない部分があるように、私には思われます。

といいますのは、長期投資として一定の金額を豪ドルで預けっぱなし、というスタイルもさほどおかしなことではなく、現にそういう投資スタイルを取られている資産家も多いのですね。

ネットを読み書きしている多くの人から見れば、外貨投資といえばFXで、通常短期の売り買いが中心となる。これ、かなりのレバレッジもかけることができ、短期で大きな利益を得ることも可能なのですね。損するリスクも同じようにあるのですが。

一方の長期投資は、短期での変動は無視する。豪ドルと円のチャートは、上がり下がりはするけれど、一方に行きっぱなしということはあまりない。相互の経済力に見合った、一定の範囲内で上がったり下がったりしているのですね。

で、長期投資の勘所は、数年、数十年という長いスパンで、双方の国の経済的地位がどのように変化するかを読む点にあります。

豪ドルが注目される理由は、オーストラリアが資源国という点にあって、いずれ中東の石油資源が枯渇すれば、オーストラリアの石炭資源の価値が増すであろう、という読みが一つあるのですね。

一方の日本経済ですが、現在でこそ、円は一定の信任を得ているのですが、すでに工業力はピークを過ぎており、バブルの時代、あるいは「ジャパン・アズ・ナンバーワン」などと言われた時代が再来するかといえば、これはきわめて懐疑的なのですね。

先端工業分野での競争力は、ネット関連に出遅れてしまったことが一つの問題ですが、さらに構造的な問題として、若年層の不足と高齢化の問題がある。高齢化はまた、我が国の政府の財政問題も引き起こすことはほぼ確実であり、円の強さがいつまで保てるかは疑問なのですね。

これらを総合的に考えれば、数十年という長いスパンで見れば、豪ドルと日本円の関係は、いずれ豪ドル高の方向に向かうであろうと予想することは、それほどおかしなものではない。成功してキャッシュをため込んだ層が、資産の一定割合を豪ドルで保有するというのは、合理的な選択でもあるのですね。

イケハヤ師の豪ドル投資も、これと似たようなスタンスだと思いますよ。まあその情報が、ネットを読み書きする若い人の役に立つかどうかは、はなはだ疑問でもあるのですが、短期の変動をとらえてイケハヤ師を「や~い、損してやんの」などと批判することも、はなはだ的外れであるように、私には思われる次第です。

#327*18号事務所のライトの下にはしごが置いてあるのはなぜかという問題。壁にスイッチがないことから、照明のON-OFFに梯子を上る必要があるのではないか、と推理されているのですね。

下の写真がそのライトの部分ですが、よく見ると、部屋の隅で下に降りている配線がある。ここにスイッチを取り付けておけばON-OFFできそうです。最悪、コンセントに挿したプラグを抜き差ししてやっているのかもしれませんけど。

で、このはしごですけど、ライトの向きを調整していたのではないかな?

普通に考えればそうでしょう。いくらあのイケハヤ師であっても、天井のライトを点けたり消したりするのに、そのたびに梯子を上って天井に手を伸ばすなどと言うことは、とてもしそうなことには思えないのですね。

何事も、好意的に見るのとそうでなく見るのとでは、同じ光景でも異なる解釈がなされる見本のような話です。(8/7追記:このエントリーはMechaAG氏により削除されました。おかしいことに気が付かれたのでしょうか?)

18号事務所の照明

#310#311#312#313#315私のBLOGOSコメントに対する反論。クーンのパラダイム論に対しては、さまざまな反論も寄せられておりますが、これらの反論は、個々の具体例に対してであり、大筋のところでは受け入れられております。

最近、ニュートンの歴史的書物であります「プリンシピア(I),(II),(III)」がブルーバックスより再刊されております。この書名、我が国では「プリンキピア」として人口に膾炙しておりますが、確かに正しいラテン語の発音は「プリンシピア」であります。(IIIは、もうしばらくお待ちください。8/28追記:出ました。P224以降に「神」に対するニュートンの見解が書かれています。)

これを読みますと、いわゆるニュートン力学として我々が学んでいることは、ニュートンがその著書に記したものとは全く異なるものであることが良くわかります。そして、こんな書物を読んだのでは、ほとんどの学生はニュートン力学をマスターすることはできなかったでしょう。

とはいえ、相対論や量子論を生み出すために、プリンシピアを読破する必要があるわけでもなく、その神髄、前提となる部分(原理:英語ではプリンシプル、ラテン語ではプリンシピア)を否定すればよい、というわけです。それが、ボルンによれば絶対空間というわけなのでしょう。

このあたりにつきましては、いずれ日を改めて議論することにいたしますが、少なくとも、科学技術の成果を利用するためには、基本原理の部分を否定する必要などさらさらなく、先人の偉大な成果をとことん利用させていただけばよい。

これができる人を作り出すのが科学技術教育なのであって、そのこと自体は否定すべくもないのですね。

ただ、それだけでは科学技術は(基本的な部分では)進歩しない。少数で良いですから、教科書を疑う人々が登場することが、人類の発展のためには期待される、ということでしょう。

そういえば、プリンシピアの難解なること、カントの純粋理性批判に相通ずるものがあります。そして、カント哲学とニュートン力学の、社会的な受け入れ方の違いもそこに見えてくるのですね。

つまり、ニュートン力学に関しては、この難解な書物の神髄を物理学者たちが読み取り、簡易な教科書にまとめ上げた。だからニュートン力学は、あれほどまでに、人類の自然科学の常識となったわけです。

ところがカント哲学はどうかといえば、世の哲学者たちは、カントの書物の解説をするばかりで、その神髄を簡単な教科書にまとめるということをしない。だから、カント哲学は、ひたすら難解であるとのイメージを持つ人々が多い半面、今日の人類の自然観に、ほとんど影響を与えることがない。

本来、物理学にせよ、社会学にせよ、カント哲学をその基礎に置くべきであるように私には思われるのですね。あたかもニュートン力学が、かつては、すべての自然学の基礎に置かれていたように。

まあ、「お前がやれ」といわれそうな話ですし、それがそうそう簡単なことではないことも重々承知しておりますので、ここは、ぶーたれるだけにしておきたいと思うのですが、、、

なお、教科書を読むだけではできないのは、既存の知識体系をひっくり返すような研究をする場合であって、一般的な研究者、技術者は教科書を完全にマスターしていれば十分なのですね。

でも、教科書をマスターするにしても、なぜそれがそうでなければいけないかという好奇心があれば、これを満足させるためには、原理原則部分からの掘り返しが必要なのですね。

実は、ニュートンの万有引力の法則は、これを使うに先立って一つの大事な原理を覚えておく必要があります。それは、球殻に作用する重力は、質量が中心に集中しているように働く、ということなのですね。これは距離の二乗に反比例する力一般に言えることです。

注意すべき点は、あくまでこれは「球殻」に対してであり、その他の、たとえば棒状の物体などでは、重力は重心に作用するわけではありません。

実は、私が重力を最初に教わった時には、物理学の教師はこの話をせずに、重力は重心に作用するとして、重力定数と地球の質量と半径から地表における重力加速度の計算をして見せたのですが、授業が終わった時に、私ともう一人の生徒が教師の元に質問に行ったのですね。

私の疑問は、重力の作用する距離は地球の半径よりも小さいのではないか、ということで、そもそも二乗に反比例する力なら、地表に近い部分の影響が大きく表れるはずなのですね。だから、地表における重力加速度は、教師の示した値より大きいはずだと考えたのですね。

いっぽう、もう一人の質問に来た生徒は、逆のことを言う。地球は私の下にあるだけではなく、前後左右のちょっと下のあたりまで広がっている。そういたしますと、下の図のように、合成された下向きの重力は、計算された値よりもはるかに小さいはずだ、というのですね。

重力の合成

物理の教師は返答に窮しておりましたが、私とその生徒は、お互いにピンときた。この双方の疑問を合わせれば、中心に質量が集中したように作用することだってあり得るのですね。ただ、その計算は、微積分を教わっていない当時の生徒の数学知識では難しい。でも、定性的には正しいこともあり得ることは理解でき、教科書が正しい可能性があるなら、それは正しいとしておいて問題ないはずなのですね。

まあ、教科書をただ信じているだけだと、そういうことはわからない。元々、微積分を知らない段階の高校生に万有引力と重力の関係を教えるのが間違いであると思うのですが、教科書を覚えるだけなら何の問題もないのですね。

つまらないことを疑問に思うのは時間の無駄ではあります。でも、こうしたことをきちんとわかっているかわかっていないかは、実際には大きな差だと思うのですね。まあ、そう思う人と、そう思わない人がいるであろうことは理解しているのですが、、、

で、ニュートンは、といえば、このあたりはきちんとやっている。つまり、球殻に作用する距離の二乗に反比例する力は、すべてを中心に集めた時の力と同じである、ということをまず証明する。それを、微積分を使わずにやろうとするから、難解な話になります。

ニュートンによるその解説はプリンシピア 第一編 物体の運動の命題71、定理31(ブルーバックス版308頁から)に記載されております。また、その前の部分で、球殻の内側には引力が作用しないことも説明されています。興味のある方はこれらをご参照ください。

除草剤問題の展開

「イケハヤ界隈の現実」からの問題提起

この問題は、ツイート「イケハヤ界隈の現実」から、パラベル氏による18号物件周囲への除草剤散布への疑問が提起され、さらに、これに対するパラベル氏の回答を不十分として一連の批判がおこなわれます。

ただし、この「拡散希望」とされたツイートに引用されたパラベル氏のつぶやきのうち、三つ目のものは、イネの植わっている田んぼわきの雑草が刈られた様子が示されているのですが、これは除草剤とは全然関係のない草刈り機によるものであり、この部分に掲載することは除草剤が稲田に隣接する箇所に散布されたとの誤解を与える可能性があります。

この批判を受けて、5チャンネルで話題が沸騰するほか、多くのアンチの方が批判的なエントリーを挙げられていますが、その一部も、この誤解に基づくものと思われるものがあり、この問題提起自体も、少々問題があるように私には思われます。

なお、パラベル氏の反論は、一応、筋は通っているようです。

モモンガ創世記での批判

イケハヤ師のツイートとこれに対するアンチのツイートを収録した「モモンガ創世記」は号外からこの除草剤問題を扱っております。

それにしても、号外2の最後で議論に関しては、以下のパラベル氏のツイートに示された写真(赤矢印と赤字による追記はモモンガ創世記による)は、除草剤をまいた場所ではなく、(おそらくはマキタの機械で)草刈した場所を示しておりますから、この議論に使うと読者に誤解を与えてしまいます。アンチの中にはフェイクもいとわない人がおられるようですから、情報の取捨選択には気を付けなくてはいけません。ちなみにパラベル氏が除草剤をまいたのはこちらです。こちらが危なくないという保証はありませんけど、少なくとも、水田は見えません。

除草剤問題

はらですぎ氏の批判とMechaAG氏のコメント

この問題に関しては、はらですぎ氏も批判のツイートをされておりましす。これに対して、私は以下のコメントを付けたのですが、

元ツイートで引用されているパラベル氏のツイートのうち、三つ目の水田が見える写真を添えたものは、草刈り機を使用したもので、除草剤とは関係ないものです。

これを除草剤の話の中に引用した理由は何でしょうか? 読者をミスリードする目的であるなら、これは少々問題です。

はらですぎ氏から以下の返答が寄せられております。

3枚目のスクショは除草剤使用のミスリード目的ではなく事務所と水田が近いことを示すために使われたのだと思います。
除草剤は事務所左下あたりに使ったと思われるので、水田への直接的な影響は少なそうですが、仮に雨で流れ出た場合は側道や水路から別の場所へ運ばれてしまいそうです。

このやり取りに関しては、MechaAG氏も評論されており、パラベル氏が明かしている除草剤散布地点は田んぼからある程度距離があるのですが、MechaAG氏は18号オフィスの周囲全体に撒いたのではないかと推測されています。

これに関しては、根拠もない推測で他人を非難することは少々問題である、と私は思います。そんなことは、普通の人は常識としてわかっているのだけれど、なかなかそうはできない。

この理由は、三枚目の写真が除草剤の効果であるとの第一印象を持ってしまうと、なかなかこれをひっくり返せないからではないでしょうか。人は最初に信じたことを最後まで信じ通したがるもの。そこに突っ込んでくるのが、この手のフェイクのポイントでしょう。

なお、MechaAG氏は、このコメントを削除しておられます。あるいは、フェイクに惑わされたことに、気付かれたのかもしれません。

それぞれの位置関係を下図に示します。赤線の部分はブロック塀で仕切られた部分で、パラベル氏を信じる限り、この塀を超えての雨水の流出はないと考えられます。

なお、西側の側道に面した部分にもブロック積みが認められますが、こちらは高さの低い箇所があり、この部分は土留め的に使用されているのかもしれません。この場合は、MechaAG氏やはらですぎ氏の憶測するように建屋の西側(航空写真左下)部分に除草剤の散布がなされた場合、降雨などにより除草剤が側道に流出する可能性がないではありませんが、これが側道を伝って水田に至るよりも、すぐ左側の水路に流出する可能性が高いように思われます。

位置関係

ブロック塀の様子

パラベル氏が除草剤非散布個所として示した写真にはブロックの列が写り込んでいるのですが、これは上の写真の西側ブロック塀の道路に近い部分かもしれません。少なくとも、現在確認されている、低いブロック塀はこの部分だけなのですね。

パラベル氏が側道に近い箇所には除草剤を撒かなかった可能性は十分に考えられます。側道は草刈り機を使用したことと整合性が取れますので。

さらに、下の写真はパラベル氏が刈りこみを行った18号物件西側の側道(この周囲に除草剤は散布していないが、18号物件建屋周囲の散布個所からの雨水流入の可能性が皆無とは言えない)ですが、右のほうに側道上の水を集水する溝と排水管が写っています。この排水管は、画面右下の水田の水を水路に排出することが主目的かもしれませんが、集水溝の存在により側道上の水を水路に排出する作用も期待できそうです。

また、この排水管に似た管が左側にもあるのですが、この画面下側には18号物件西側のブロック塀が写っており、おそらくは18号物件敷地内の水を水路に流すための排水管と思われます。

これらの排水設備が有効に働けば雨水は効率的に水路に排出され、除草剤の水田への流入を防止できそうです。このような設備が設けられている理由は、おそらくは、水田への水の流入を抑制する必要が元々あるためと思われます。

雨水が流入すると、雑草の種なども水田に流れ込んでしまいます。また、収穫前の水田は水を切ることも行われます。これらの事情から、水田には、雨水の流れ込みを避ける仕組みが備わっているのではないでしょうか。

排水管

なお、上の写真で左半分の草が除去されておりますが、これは草刈り機によるものであり、除草剤を撒いたものではありません。上で紹介したモモンガ創世記を含む多くの批判記事が、この部分に除草剤を撒かれたかのように記述していますが、これは誤りです。

その原因として、イケハヤ批判者がこの事実を承知のうえで、誤解を招きやすい表現をしている可能性もあるとは思いますが、最初の指摘自体が誤解を招きやすいものであったことがその一因であることも、十分に考えられるでしょう。

除草剤の害はどの程度が予想されるか

本件、パラベル氏が何をされたかが良くわかりませんので、どのような影響が生じるかはわかりかねますが、一般論としては、さほど心配することはないと思います。

と、言いますのは、除草剤はそれほど強力なものではなく、適量を散布しておれば、雑草を枯らすレベルを多少オーバーする効き目であるということなのですね。なにぶん、除草剤製造にもコストがかかりますので、もしも除草剤の効き目が雑草の生命力よりも非常に強いなら、これを薄めたものを使うのが合理的ですから。

事実、パラベル氏の散布個所の写真(下図左)でも、いくつかの草が生き残っております。要はその程度の効き目だということ。これが雨で周囲に流れ出るようなことがあったとしても、その場合は雨水で何千倍にも何万倍にも薄まりますので、除草剤に敏感な植物であっても、まず実害は生じません。

パラベル氏の除草剤散布結果

界隈氏は、業者の除草剤散布で被害が出た例を示しておられますが、農家やJRなどが業務で散布を行う場合は、大型の散布装置で大量の薬剤を散布しますので、数メートル四方に薬剤が飛散し、風向きなどによっては周囲に害を及ぼすことがあります。(下図は井川線の除草剤噴霧作業の様子。上段:散布車両、下段:散布作業。)

井川線の除草剤散布作業

一般家庭用の噴霧装置であれば、数十センチも離せば十分で、私が庭にラウンドアップを散布した際も、花壇の際の10cm程度のところまで散布しても何の問題も生じていません。もちろんこれは、風向きを見て、花壇付近ではノズルを地面に近づけるなどの配慮を行っているのですが。

パラベル氏の場合は、顆粒の散布ということで、よほど周囲に飛ばすようなことをしなければ、まず大丈夫だと思いますよ。もちろん、パラベル氏が通常の使用量を超えた大量の薬剤を散布している可能性も否定できませんから、絶対、とは言えないのですが。

なお、7/14の現地レポートによれば、

例の除草剤の場所はすぐ下に用水路があるが、深くて田への水の供給の為ではなく、川へ即流れていたので、残念だけど被害は出ないか?
他の田も枯れている事は無かった。

とのことで、現地の状況も、あまり心配する必要はなさそうです。なんとなく、「五番街のマリーへ」あたりを連想させる話ですけど。

なお、この水路が深いことは、ストリートビューを見れば、最初から分かっていた話です。結局は、拡散希望がおこなわれた最初の指摘に引用された、除草剤とは無関係の、水田わきの草の刈取部を示した三番目の写真が誤解を招いただけの話であるように、私には思われます。

18号物件わきの水路の深さ

仁淀川酒乱会 鯉心

除草剤の問題に関しては、高知の方のブログ「仁淀川酒乱会 鯉心」でも話題になっております。内容は、「イケハヤ界隈の現実」の告発記事の域を出るものではないのですが、放射能と同じで、風評被害が広がるなどの問題に発展するかもしれません。この動きには、注目しておく必要があるでしょう。(最新の記事はこちらから。)

ちなみに、このブログエントリーに対するコメントはこちらです。

この方が興味を持たれた理由はこちらの記事への匿名のコメントで、「イケハヤ界隈の現実」の告発記事の紹介がなされたからです。

パラベル氏らの除草剤散布が現実に問題のある行為であるなら、このような告発記事は社会的に意味のあるものなのですが、現実には何ら問題のない行為である場合は、風評を伝える側に非があるとされます。

以前、ダイオキシンによる食品汚染が問題になった際、テレビ朝日のニュース番組で久米宏キャスターが、この地域のホウレンソウが汚染されているとの事実に反するメッセージを伝え、この結果、風評被害を招いておりました。この場合、非があるとされたのはテレビ朝日であり、久米宏キャスターであったのですね。

この匿名の紹介コメントがどういう意図の元になされたかよくわからない部分があります。単純に読めば、イケハヤ師らの行為を非難するアンチの仕業であるようにも見えるのですが、現実には被害がないことを見越して「イケハヤ界隈の現実」やこれを拡散した人たちを嵌める意図で、すなわち、風評被害を発生させた犯人に仕立てる意図があるのかもしれません。

本件、ネットコミュニケーションのトラブルとして、きわめて興味深いケースです。裏で動いている人たちの意図を含めて、今後注目していきたいと思います。


8.12追記:最近のブログエントリーで、本山町民祭でコンタクトしかかったとの記事が紹介されています。除草剤の件で問合せしたかったけど、列に並ぶ都合上できなかったと。

このところこの話題は沈静化していますけど、いずれもう少し発展する可能性は、残っています。