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田原総一朗氏の3/24付けBLOGOS記事「東京オリンピック『延期』に備え、政府は大胆な経済対策を打て…」へのコメント

田原総一朗氏の3/24付けBLOGOS記事「東京オリンピック『延期』に備え、政府は大胆な経済対策を打て〜田原総一朗インタビュー」にコメントしました。


どうも皆さん、物事の一面しか見ないようで、困ったものです。

経済に打撃があるということで、各国政府が金融政策に頼るというのは、すでに織り込み済みの話であって、中央銀行などはこのための具体的な動きに入りつつある。

この政策を分かりやすく簡単に言えば、政府の責任の下で中央銀行がお金をじゃんじゃん印刷して市中に供給するということ。当然、インフレが発生します。

インフレには、良いインフレと悪いインフレがあるのですが、この手の実体経済の裏付けのない、紙幣の多量供給によるインフレは、当然ながら悪いインフレなのですね。

悪いインフレ、何が問題かといいますと、物価は上がるけど景気は良くならない。よいものが安く作られて国民が豊かになって消費が上向いた結果起こるインフレならよいのですが、戦争や災害で失われた価値に対応する金融政策の結果起こるインフレは、お金を裏打ちする「ブツ」がない。

早い話、生活が苦しくなる、ということなのですね。まあ、インフレは今日の中央銀行が最も警戒するもので、良識が支配する先進国では「ハイパー」と呼ばれるほどのインフレにはならないと思いますが。

インフレに向かうと人々が考えるから株価が上がる。でも、景気が良くなるわけではないから、企業利益がそうそう上がるわけでもなく、中には行き詰る企業も出てくるはずで、株価もそうそう上がらないはず。

まあ、そうなればなったで、評論家諸氏が言いそうなことは大体見えているのですが(「政府が悪い!」)、最初からそういう事態まで見通して議論してこそ、本当の意味での「評論家」というものではないかと思うのですが、、、