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中村ゆきつぐ氏の2/8付けBLOGOS記事「結局ファクターX? 抗体から見る日本の感染者数の実際…」へのコメント

中村ゆきつぐ氏の2/8付けBLOGOS記事「結局ファクターX? 抗体から見る日本の感染者数の実際…」にコメントしました。


Shinya Takaharaさんが先のコメントでも指摘されておりますが、多くの要因が寄与している事象の解析には、適切な変量を用いた多変量解析が必要です。

今回の問題では、アジアをひとまとめにするのは問題がありそうで、高齢者が多いが衛生意識の高いアジアの先進国と、衛生面で問題があると同時に高齢者が少ない先進国以外のアジア各国とに分けて考える必要があるでしょう。

新型コロナは特にそうなのですが、高齢者と基礎疾患のある人の致死率が特に高く、その一方で健康な若年層はコロナに感染しても比較的軽微で済んでしまうという特徴があります。この結果、若年層比率が高く高齢者の少ない発展途上国では、自然に死亡者が少なくなる。また、医療環境が充実していない国では基礎疾患のある人には生き難いはずだし、贅沢病といわれる類の成人病も少ないかもしれないのですね。

「アジア」というくくりには多数の因子が含まれている。その各々を分けて解析しないと、「アジア固有の超自然的因子」が浮かび上がってしまう可能性も排除できない。

理解しがたい現象の原因を「ファクターX」に求めるのは、病気や天変地異の原因を「悪霊」に求めるような話で、あまり科学的な態度ではないと思います。

1 thoughts on “中村ゆきつぐ氏の2/8付けBLOGOS記事「結局ファクターX? 抗体から見る日本の感染者数の実際…」へのコメント

  1. mi.mino

    まずアジアでは台湾にしても東南アジアにしても平均気温が高いという点は注目に値するものだと思います。

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