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鈴木しんじ氏の3/16付けBLOGOS記事「緊急事態宣言解除ならば第4波は覚悟すべき」へのコメント

鈴木しんじ氏の3/16付けBLOGOS記事「緊急事態宣言解除ならば第4波は覚悟すべき」にコメントしました。


まずは妥当なご主張ですが、いくつか補足しておきます。まず第一に、この手の、致死率がある程度高い感染症の対策の基本は、実質的な感染者ゼロを目指さなくてはいけない、ということです。感染は死亡リスクを意味しますから、感染は防がなくてはいけない。これが奏功して感染が防がれれば、感染者はいなくなるわけですね。また、感染者は他人に感染させる原因となりますので、感染者がいなくなれば感染リスクもなくなるわけです。

第二に、感染症対策の基本は、感染者を発見して隔離することです。これは、これまでの致死率の高い感染症であれば、ごく普通に行われる対策だし、新型コロナでも感染者が少ない間はこうしていたわけです。クラスター対策と呼ばれていたものがこれなのですね。

第三に、感染者が多い場合はロックダウンなどの感染者を減らす手しか取り得ない。新型コロナに関しては、これが長く続いたものだから、これがあたりまえだと思われているかもしれませんけど、これはあくまで緊急対応であり、いつまでもやれるようなものではない。そういう意味で、緊急事態宣言の早期解除の声が出るのは理解できるわけですね。だから、医療資源に余裕があるなら、緊急事態宣言を解除することはそれなりの意味はあります。

その場合、検査と隔離を徹底する形の「クラスター対策」に確実に切り替えて街中の感染者ゼロを目指さなくてはいけない。これが可能となるまでは飲食店の営業制限を含む感染抑制措置を継続するしかありません。クラスター対策機能の拡充やワクチン接種でも、クラスター対策をより容易にするはずです。

実は、昨年の夏の時点でも、クラスター対策に移行して、街中の感染者を実質ゼロにできた可能性があるのですね。でも、行動制限が緩かったものだから、夜の街から感染が拡大して、それまでの努力を無にしてしまいました。同じ愚を繰り返してはいけない。簡単な話だと思いますけど。


他の方のコメントに返信を入れました。

加藤洋行

問題ない。昨年1年間と比較すると、いまの感染者数は最低レベルにある。つまり、これ以上、下がらない。いま解除できないなら、永遠に解除できない。

https://www.youtube.com/watch?v=qETMK-5Wva4


Toshimi Minoura

引用されているビデオでは、「コロナな勝手に感染拡大し、勝手に収束する」などといっています。現在どれほどの行動自粛がおこなわれていて、行動自粛がどれほど感染の拡大と収束に影響すをるかを理解されていないのです。

ニュージランドは1波を強力なロックダウンを迅速に行い、1月ほどで一日の感染者数を数人に抑え込み、それ以後は効率的な感に染経路の追跡により感染者を見つけ出し、隔離することにより1日の新規感染者数を0から3人にしました。南半球が冬であった2波も、死者を3人出しただけで乗り切りました。3波の死者は、今のところ1人です。

1波が収束してからの、行動制限は旅行をするときにはマスクを着用するということだけです。もちろん、経済は正常化されています。


Toshimi Minoura

> 昨年1年間と比較すると、いまの感染者数は最低レベルにある。

日本の、現在の一日の新規感染者数は1000人ほどです。昨年5月の一日の新規感染者数は30人ほどまで下がりました。


加藤洋行

Toshimi Minoura

>現在どれほどの行動自粛がおこなわれていて、行動自粛がどれほど感染の拡大と収束に影響すをるかを理解されていないのです。

理解できていないのはキミのほう。昨年の8月、第2波らしきものがあったが、何もせずに感染者数は元に戻った。その後、9月、10月と行動規制せずに、GoToをやっていたが感染者数は増えなかった。今回の緊急事態宣言でも、行動規制した地域と、しない地域で同じように感染者が減った。行動規制にどれくらいの意味があるか、ちょっと疑問ですね。


加藤洋行

興味深いのは、前回も今回も感染がピークアウトしたのを見極めてから、緊急事態宣言を出したこと。政府は感染がピークアウトすれば、その後の数か月間はリバウンドしないことを知っているんですよ。丁半博打でいうなら、必ず勝てるほうに賭けている。尾身さんがアドバイスしているのでしょうが、西浦某みたいのに政府が振り回されていないのが、不幸中の幸いです。


加藤洋行

Toshimi Minoura

>昨年5月の一日の新規感染者数は30人ほどまで下がりました。

昨年の5月、6月はPCR検査数が少ないので、感染者数は当てにならないと、ビデオでも言っています。新規感染者の数ではなく「新規感染者数÷PCR検査人数」で見るのが常識でしょう。違いますか?


瀬尾 雄三

加藤洋行 さん

検査数の効果は陽性率で判断することができます。「新規感染者数÷PCR検査人数」は、つまるところ、陽性率ですよね。

PCR検査は、一般に新型コロナの感染が疑われる人を中心に検査するのですが、検査数が不足している時は陽性率が高く出る傾向にあります。逆に、検査体制が充実してまいりますと感染の疑いの低い人も検査しますから、陽性率は低く出るわけですね。

で、昨年の6月の陽性率は1%を切るところまで低下した。一方、現在の陽性率は、まだ、2.5%程度で下げ止まっている。(一時は2%付近まで低下したのですが、また上がっております。)

たしかに、検査数は昨年の6月は少ない。これは、感染者が少ないが故の検査数の減少によると考えられます。つまり、感染者が多いと、その周りの人に対する検査の必要性が増すため検査数も増えるのですが、昨年の6月は感染者が少なかったために必要な検査数も少なかった、という効果によるのですね。そして、この時期の陽性率が低いことは、検査数が不足したからではないことを意味しております。このあたりの論理は、ご理解いただけますでしょうか?

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