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城繁幸氏の4/9付けBLOGOS記事「東大京大生ってどうしてそんなにコンサルになりたがってるの?と思ったときに読む話」へのコメント

城繁幸氏の4/9付けBLOGOS記事「東大京大生ってどうしてそんなにコンサルになりたがってるの?と思ったときに読む話」にコメントしました。


もはや経営の安定した大手日本企業に総合職として就職することは、エリート層からすればリスクでしかない

「経営の安定した大手日本企業」などというものがもはや存在しない、という点が大問題なのでしょう。少なくとも「20年30年」というようなタイムスパンで見ればそういうことでしょう。

結局のところ今日は、企業経営にとって、戦国時代なのですね。トップも大変でしょうけど、仕官する側も腕に覚えがなくちゃやっていけない。その腕を磨かせてくれるのがどこか、というのが就職先を選ぶ際の着眼点なのでしょう。

皆さん、わかっていらっしゃいます。


他の方のコメントに返信しました。

Zakana Ao

個人的には,

>まったく専門性のない人材になってしまうこと

ここがわからないんだよね.

銀行なら銀行,製造なら製造の会社である程度酸いも甘いも知った上で コンサル・・・っていうなら専門性があるんだけど, 新卒のコンサルってなんなんだ?って思う.

自分が企業の社長だとして, 大学で商学だの経済学だのの基礎しか知らない人間の 「コンサルタント」に耳を貸すか?答えはNOでしょ. 私なら「もっと専門の経験ある人をつけて下さい」って頼むよ.

で,そんな人間がコンサル会社で10年20年務めて, 一体なんの「専門性」を身につけるんだ?って思う.

結局,そういう「専門性のあるコンサル」の丁稚で終わるんじゃ無いのと思うんだよね.


瀬尾 雄三

> 新卒のコンサルってなんなんだ?って思う....

> で,そんな人間がコンサル会社で10年20年務めて,一体なんの「専門性」を身につけるんだ?って思う.

端的に言えば「経営学」ということでしょう。資格で言えばMBAがその代表格ですね。経営学の面白いところは、その知識が使われる現場が企業経営の上層部分であるということ。かつては、経営は勘と経験に頼って行われてきたのですが、過去の知見を蓄積して、数理科学やIT技術を駆使した分析技術を加えて学問として成立しているのですね。

でもこれを学ぶのは、普通は学生で、これを使う人とは別である、というのが経営学の特殊なところなのですね。役員になりそうな人は、ふつう多忙を極めますから、経営学を学ばせるなどということは難しい。経営学部出の学生を最初から役員候補生として採用するなどということも現実的ではない。そうなると、経営に関わる知見は外部に求めることが現実的になる。で、コンサルティングファームの出番となるわけです。

コンサルティングファームはチームで仕事をするわけですから、新卒のコンサルにも出番はある。まずは、諸先輩に教わりながら、調査やシミュレーションなどの地道な作業をするわけですね。そうして経験を積むのが、企業経営という生き物を相手にする最も効果的な教育方法である「ケーススタディ」なのですね。

ケーススタディ(事例研究)、ポーターの「競争の戦略」などが代表格ですが、実は同じやり方をしている職業が他に二つある。医者(症例研究)と弁護士(判例研究)なのですね。どうすれば儲かるかと考えた米国の経営学者が、米国で儲けている二つの職業を分析したところ「ケーススタディ」というのをやっている。そこで経営学にも取り入れた、などという笑い話もありますが、意外とそれが本当のことであるのかもしれません。この話、真実性には、責任もてませんけど、、、

1 thoughts on “城繁幸氏の4/9付けBLOGOS記事「東大京大生ってどうしてそんなにコンサルになりたがってるの?と思ったときに読む話」へのコメント

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