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木村正人氏の4/23付けBLOGOS記事「『平時』の日本、『有事』のイギリス 明暗分けたコロナ対策」へのコメント

木村正人氏の4/23付けBLOGOS記事「『平時』の日本、『有事』のイギリス 明暗分けたコロナ対策」にコメントしました。


昨年1月に日本国内で感染第一例が見つかってから日本の政府や科学者はいったい何をしてきたのか。日本でコロナの重症化や死亡が少ない要因についてノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授は「ファクターX」と名づけたが、今となっては「悪い冗談」としか思えない。

「いったい何をしてきたのか」と言われても、「日本でコロナの重症化や死亡が少ない」という事実がある一方で、重症化や死亡がなぜ少ないのかと問われても、未知の要因(名づけて「ファクターX」)としか言いようがなかったというのが現状でしょう。

その「ファクターX」の正体が何であるか、いろいろな説が出されたけれど、最後まで確定的な結論は得られていないのが実情で、これを「〇〇こそがファクターX」とまで言い切ってしまうと、悪い冗談になるわけです。この〇〇のところには、BCGなり、遺伝的特質なり、なんちゃら抗体などが入るわけですね。でも、公にはこのような主張は認められておらず、日本の知性は最後の一線で守られています。

そして、「重症化や死亡が少ない」という事実が、対応の手を緩める結果となった。何しろ、ロックダウンなり商店の閉鎖などをやりますと、それ相応の経済的ダメージにつながるわけで、民主主義国家としては、さしたる被害も出ていない状況下で強い対応には出にくいわけですね。結局のところ、政府の対応には、歯がゆさを大いに感じるわけですが、犠牲が少ないという現実はそれ相応に評価すべきであり、我が国政府や自治体の対応がそうそう間違っているわけではないというしかありません。

なお、一部の専門家(?)やブロガー、セミナー主催者に「悪い冗談」を飛ばしまくった方々が多数おられましたことには、少々眉を顰めたくなるわけですが、これも言論の自由故、あきらめるしかないのが現実なのでしょう。


返信がついております。

加藤洋行

そもそも山中さんは感染症の専門家ではないですからね。ノーベル賞受賞者を「万能」と見るのはやめたほうがいい。それにファクターXがなんなのかわからないからといって、ファクターXの存在自体を否定するのは、おバカ。たとえば麻酔薬を打つとなぜ痛みを感じなくなるのか、科学的には解明されていない。それでも日常的に使われている。


加藤洋行

「人はなぜ、がんになると死ぬのか」。実はこれも解明されていないそうです。でも「わからないから、がんを無視する」という医者はいませんよね。


加藤洋行

>何しろ、ロックダウンなり商店の閉鎖などをやりますと、それ相応の経済的ダメージにつながるわけで

これについてはWHOがはっきりと指針を示しています。感染症の死亡者数だけを見るのではなく、国全体の「超過死亡」で判断しろ、と。日本の超過死亡はマイナス2万人ですから、明らかにやりすぎです。


瀬尾 雄三

加藤洋行 さん

> ファクターXがなんなのかわからないからといって、ファクターXの存在自体を否定するのは、おバカ

ファクターXの存在自体は誰も否定していないと思いますよ。何しろ、差があるわけですから、差を生じさせたなにがしかの理由はあるわけですね。

でもファクターXなどといってしまうと、何らかの物理的な因子(抗体のようなもの)が存在すると考えがちだけど、そうした存在は認められていない。ないと判明したわけでもないが、あるとわかったわけでもないという、中途半端な状態なのですね。

物理的な因子がないなら、何がファクターXかという話になったところで、われらが麻生氏は「民度」というこれまた別の「悪い冗談」を飛ばしたわけです。これが意外と正解かもしれませんけど、そうであるなら、コロナ慣れして日本国民からまじめさが失われたら、ファクターX自体が消滅してしまうかもしれないのですね。

そもそも、Xというのは、日本語で言う「未知数」に相当する言葉で、ファクターは「因子」ですから、簡単に言えば「未知の因子」なのですね。それを、正体がわかっているように論じるのが最初から間違いです。山中氏も、この言葉には「しまった」と思われているのではないかと思いますけど、いまさら引っ込めることもできません。頭の良い人は、他人も頭が良いと思ってしまう。これは、よくある間違いの一つです。

1 thoughts on “木村正人氏の4/23付けBLOGOS記事「『平時』の日本、『有事』のイギリス 明暗分けたコロナ対策」へのコメント

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