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元官庁エコノミスト氏の8/4付けBLOGOS記事「有害な言論はどこまで警戒すべきか?」へのコメント

元官庁エコノミスト氏の8/4付けBLOGOS記事「有害な言論はどこまで警戒すべきか?」にコメントしました。


相関関係と因果関係に関する噴飯ものの記述は放っておくとして、より重要なポイントに全然触れていないのはどうしてでしょう。

左のパネルから、我が日本は調査対象国の平均よりも有害スピーチに非寛容であることが読み取れます。もっとも寛容なのは英国であり、もっとも非寛容なのは中国という結果になっています。日本は先進民主主義国の中ではもっとも非寛容という結果です。そして、主たる結論を引き出している右のパネルに着目すると、みごとに報道の自由と有害スピーチに対する寛容度は正の相関を示しています。

報道の自由と有害スピーチに対する寛容度が正の相関を示しており、日本は有害スピーチに対する寛容度が低い、ということは、報道の自由も低い、ということですね。それも、先進民主主義国の中では、最も報道の自由が低い、ということを暗に物語っているのですね。

これ、普通なら大問題になるところ。だけど、我が国ではあんまり問題にならない。我が国のジャーナリストが、あまり問題視しないからでしょう。その理由をつらつら考えるに、我が国の報道の自由を奪っているのは、我が国の主要報道機関自身であるからではないか、との疑惑に思い当たるのですね。

日本のジャーナリズムを論じた書物の中には、我が国でジャーナリズムといえるのは(週刊文春などの)週刊誌くらいしかない、と言い切ってしまっているものもある。我が国のメディア(一体化した新聞とテレビ・ラジオ)は、己の利益を追求するため、報道の自由を束縛して新規参入を排除しているという批判ですね。これに、払い下げなどの政府の便益供与と、政府スキャンダルの追求を合わせれば、総会屋のような、いわゆる赤新聞的性格をかなり強く受け継いでいる、とも言えそうです。良いのでしょうか。こんなことで。恥ずかしくないのかな?

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