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円安の効用

アゴラ編集部の9/2付けアゴラ記事「1ドル140円で24年ぶりの安値更新:円安はさらに続く?」へのコメントです。


円安といっても、バブルの前は1ドル200~250円あたりでしたからねえ。それがプラザ合意という国際協調介入で、一気に150円を割る水準に来てしまった。その結果生じたことは、一時的な不動産バブルと、その後の30年以上にわたる日本の失われた時代なのですね。

基本的には、一国経済を盛んにするためには円安の方が良い。その結果輸入品の価格が上昇するとしても、輸出が盛んになれば、給与水準が上がって、以前よりも豊かな生活ができるのですね。

問題は、その間のタイムラグで、今日の生活に困っている人は給料が上がるまで待っていられない。ならば、国が一時的な給付をおこなえばよいのですね。コロナの時にやったみたいに、国民一人に10万円とか、一律支給をしてしまえばよい。

金利を上げれば、円高に向かい、輸入品の価格は低下するかもしれませんが、ただでさえ景気が悪い日本経済を、さらに冷やすという副次作用もあるのですね。それでは、失われた30年を失われた40年にするだけで、いつまでたっても国民は豊かになれない。

まずは、国内の産業を活性化すること。そして次世代の技術開発に向けた投資も活発に行うこと。こうした動きを後押しするには、金利を上げればよいのか下げればよいのか、さほど考えなくても、答えは出るのではないでしょうか。

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