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「緑の革命」、次はエネルギー

増田悦佐氏の10/9付けアゴラ記事「人口過剰論にひそむアジア人恐怖」へのコメントです。


最初のグラフの左端1970年は、ノーマン・ボーローグ氏がノーベル平和賞を受賞した年。彼は、穀物の生産性を画期的に高めた『緑の革命』に、専門である品種改良を通じて、大きく貢献されたのですね。

緑の革命には、いろいろと批判もあるし、揺り戻しもある。だけど、農業生産性を少なくとも倍以上、普通は5倍程度、はなはだしい場合は一桁高めております。これにより飢餓から救われた命は膨大な数にのぼるのですね。

経済を改善する技術革新は、それ自体あまり目立たない。だけどその効果は計り知れないのですね。同様な革新に、産業革命があり、情報革命があり、そして恐らくは、10-20年後に核融合技術実用化に伴うエネルギー革命がおこる。

これらの技術が主導する経済的な革命をきちんと先読みして適切な手を打つ。これが、一国の経済を発展させるカギだと思いますよ。実際には、現状維持のバイアス(ステータス・クオ・バイアス)が強く働き、なかなか変化に乗るのは難しいのですが、そこをきちんとカジ取りするのが、政治的リーダシップというもの。鼎の軽重が問われるところなのですね。

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