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数字のごまかし、失う説得力

森田洋之氏の11/21付けアゴラ記事「財務省が『反コロナ・反ワクチン政策』のノロシをあげた3つの理由(前編)」へのコメントです。


感染症の問題を評価する際、死亡率はもちろん重要なファクターですが、全体の規模、すなわちトータルの感染者数と死亡者数がどの程度であることは、特に予算や医療体制を議論する際に必要となる数字です。

で、上の資料には、この数字が欠け落ちている。なぜでしょう。

ちなみに私の概算では、コロナによる累積死亡者数は、昨年末12/31時点で18,385、昨日11/20時点で48,281人ですから、その差は29,896、約3万人となります。インフルエンザによる死者は、例年2,000人程度、超過死亡者数で1万人程度と見積もられておりますので、コロナはこの10倍程度の規模と理解しているのですが、財務省は、コロナをさほど重視する必要がないとする、何らかの根拠をお持ちなのでしょうか。

もちろん、財務省的には、出費の大きいところを絞りたいという考えがありそうなことは推察できるのですが、問題の程度を把握しないでただただ出費を削れというような論議は、説得力を失い、かえって無駄遣いを助長することになりかねません。

ここは、数字のごまかしのようなことをせず、きちんとした必要性と費用を突き合せる地道な作業が求められるところです。

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