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賞賛すべき日本のコロナ対応

池田信夫氏の1/16付けアゴラ記事「新型コロナは2019年末から『隠れた流行』が始まっていた?」へのコメントです。


3年間を通算した超過死亡数は約12万人。先進国では群を抜いて少ない(アメリカの超過死亡数は100万人を超えている)。

この点は大いに強調されたら良いと思います。日本は、コロナ対応で馬鹿なことをやっているという論調が多いのですが、犠牲者の数を国際比較すれば、日本の対応は超優秀だと考えなくちゃいけない。

「いかにしてこれが可能であったか」に関しては、このエントリーを含めて様々な説があるのですが、全体を俯瞰すれば、当初の西浦氏などの基本的考えが正しかったということでしょう。そもそもSIRモデルは単純な時系列モデルで、いうなればニュートン方程式のようなもの。これ自体に疑問を挟む余地などなかったのですね。

で、結局どういうことかといえば、基本的に、国民の相当な割合(基本再生産数にもよりますが、80%など)が感染することは避けられず、できることはその速度を下げて流行を先送りしてピークを均すことで、医療崩壊を防ぎつつ、ワクチンや特効薬の登場を待つ。流行先送りには、マスク、三密防止、手洗い消毒などが効果的ということだったのですね。

今にして思えば、日本はこれが大当たりして犠牲者を最小に抑えた。今の日本の流行は、世界的に見ても大規模なのですが、これは、感染先送りの結果だと考えるしかない。で、ワクチンが奏功して致死率を押さえ、死者は今日に至るまで抑制されている。これは、賞賛すべきことではないかな? 政府は、批判すればよい、というものでもないですよ。

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