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日本パターナリズムからの脱却

藤原かずえ氏の2/2付けアゴラ記事「藤原かずえ講座:善と正義」へのコメントです。


反パターナリズムの動きが出てまいりますと、いよいよ日本の夜明けも近いかもしれません。こういう議論は、大いにやっていただきたいところです。

パターナリズム、そのもとは「父権的権威主義」で、日本的経営を支える終身雇用制度や家族的な温かみのある経営もパターナリズムの表れとされます。

このような経営のあり方は、単に企業の枠組みを超えた、業界や産業分野でも成り立ってしまうのが日本のまずいところで、一つの典型は、かつての電電公社とこれを支えた「御三家」などというものもありました。

こういうことをしておりますと、人々の考え方が内向きになり、世界の潮流から取り残されてしまいます。「ガラパゴス携帯」などが象徴的存在で、せっかくi-modeという優れた着想がありながら、それで世界に出て行けない。目先の利益に拘って大きなものを失っております。

ところでこの「御三家」、通信の世界以外にもあったことを思い出しました。「電力御三家」、これ、電力会社側にも、電力設備業界にもあった様子ですが、関連企業群が内向きに徹してしまいますと、通信業界の轍を踏むことになります。この先エネルギー技術のコペルニクス的転回もありそうなところ。ここはよほどの注意が必要なところです。


自己フォローですみません。

先ほど新聞を読んでおりましたら、NATO事務総長と岸田総理の合意に「反権威主義」が含まれているのに気づきました。この流れの先に、反パターナリズムがあればたいしたものですが。

以下、朝日記事(ネットでのアクセスも可)を引用しておきます。https://www.asahi.com/articles/ASR216J0PR21UHBI01D.html

昨日、私たち(ストルテンベルグ氏と岸田文雄首相)は、ウクライナでの戦争でもしプーチン大統領が勝利すれば、それはモスクワだけでなく北京、そしてその他の権威主義的な体制に、軍事力を行使して国際法に違反しても目標を達成できてしまう、という誤ったメッセージを送ることになってしまうということで合意しました。

「権威主義的な体制」こそが敵であるということ。われらが総理、きちんと認識されていればよいのですが、、、

1 thought on “日本パターナリズムからの脱却

  1. mitsunori(mi.mino)

    権威主義的

    人によって意味が異なりそうだね。

    愛とか

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