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経済も、急いては事を仕損じる

アゴラ編集部の3/7付けアゴラ記事「実質賃金が過去最大の下落:なんで雇用は増えたのに賃金は下がってるの?」へのコメントです。


日本人が豊かになるためには、日本を豊かにするしかないし、具体的にはGDPを上げるしかないのですね。

個々人が豊かになるための道には二つあり、一つは、個々人が価値を生み出すこと。生み出した価値は、公正な取引によりお金に換えることもできるのですね。そしてもう一つの道は、何ら価値を生み出さなくても、他人のポケットに入っているお金を自分のポケットに移す道を探ること。

最近のアゴラの論調を見ますと、上の二つの道のうち、後者を志向するものが多いように見受けられます。しかし、このようなことをやっても、誰かのポケットが膨らめば、他の誰かのポケットはぺしゃんこになる。トータルのお金に変化はなく、日本全体の豊かさは向上しないし、GDPも上がらない。

GDPを上げるためには、生産性を上げるしかないのですね。生産性を上げるためには、個々の職場で、少ない人数でより高い価値を生み出すこと、新しい産業を日本に起こして新規の価値を生み出すことなどをトライしなくちゃいけません。

現在日本で起こっている問題は、ドル円が115円付近から135円付近に円安が進んだことと、ロシアのウクライナ侵攻に絡むエネルギー価格の上昇で、輸入物価が上昇していること。でも、同時に企業収益も改善し、やがて収入も増えるはずなのですが、これには遅れがあるため目先の困難が生じる。でも、方向性は悪くない。この方向に着実に進むことが、日本を豊かにし、国民一人一人の豊かさにつながるのだと思いますよ。

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