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「実質賃金低下の謎」は解けた

小川製作所さんの8/24付けアゴラ記事「実質賃金低下の謎」へのコメントです。


図2を見て明らかなように、1997年をピークにして製造業は上昇傾向が続き、調査産業計は減少傾向が続いています。
日本の製造業は小規模事業者の淘汰が進み、経済規模を縮小しながらも「生産性」が高まっている状況です。

これ、めいろまさんの次の指摘とぴったり符合しますね。

日本の組織は、このようなプロセスの見直しを徹底的にやりません。ただし製造業の生産工程では昔からやっており、元々北米や欧州のプロセス改善の手法は日本企業が昭和40年代からやっている手法を参考にしています。日本は事務系やサービス業、行政はなぜか製造業のようなプロセス管理ができていません。 https://agora-web.jp/archives/220818233612.html

結局のところ、我が国の賃金が上がらないのは生産性が低いままで、製造業以外(事務系、サービス業、行政)は業務プロセスの改善に消極的だからだ、という構図が見えてまいります。打つべき対策も明瞭、製造業の業務プロセス改善のノウハウを他のあらゆる分野に移植すればよい。簡単な話です。


図2


この問題のおおよそのところは、13年前の本ブログの記事「日本経済のこれまでとこれから」にも書きましたように、はるかな昔からおよそわかっていたのですね。それから13年、我が国はいったい何をやってきたのでしょうか。

1 thoughts on “「実質賃金低下の謎」は解けた

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