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「勝負」はスポーツに限らない

黒坂岳央氏の1/31付けアゴラ記事「勝負した経験がない男は弱い」へのコメントです。


勝負した経験というのは大事でしょう。だけど、そのことと、就職に際して体育会系が好まれるというのとは、全然別の話だと思いますよ。

体育会系が好まれるのは、先輩には絶対服従。無茶な命令でも全力で実行しようとする。根性ともいう。でも今日、こういう社員は少々問題なのであって、たとえ上司の命令といえども、問題があるなら問題であると、きちんと言えなくちゃいけない。今日多く発生している企業不祥事の多くは、体育会系的企業体質が、その一つの原因ではないかと思います。

勝負するというのは、これとは全然別の話で、不確実な未来を己の責任において選択するということ。チャレンジといいますか。私の経験から例を上げると、小さなものでは、PCをパーツからくみ上げた時、勝負感がありました。組上げてちゃんと動くかどうか、自分ではわからない。動けば自らの望むマシンが手に入るわけだけど、動かなかったら少なからぬお金とかなりの時間が無駄になる。冒険です。

その他、企業勤めをしながら大学院の社会人コースに通おうとしたときもそうだし、転職に踏み切ったときもそうだし、起業した時もそうなのですね。だんだんことは大ごとになるのだけれど、小さな勝負を積み重ねていけば大きな勝負も決断がしやすい。

まあこれ、ギャンブルとどう違うかといわれると、返答に窮するところはある。この手の勝負、ギャンブルと同様のひりひり感があって、そこがたまらないということは事実。でも、ギャンブルと違って、常習性はないと思います、たぶん。ギャンブルと違う点は、この手の勝負、繰り返すにしたがって、だんだん勝ちが見えてくるようになる。そこが面白いのですね。

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