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貢献意欲最低の日本とその原因

アゴラ編集部の2/21付けアゴラ記事「会社への貢献意欲が5%と過去最低:それでも終身雇用を選ぶ日本人」へのコメントです。


仕事や待遇よりも会社にしがみつくことが最適解になってしまっています。


このような環境とそれに適応したマインドセットでは上がるものも上がらなくなります。

まあ、あたり前の話でしょう。我が国は、あえてそのようにする社会制度を整えている。つまり、いったん就職した以上は、定年まで勤めあげることが何よりも大事。おのれの能力も、企業業績への貢献も、どうでも良いこと。波風を立てずに定年退職を迎える。これが会社勤めのミッションなのですね。

これは前に他のエントリーにも書いたことですけど、わが国独自の制度として、定年退職を優遇する退職金制度がある。こんなもの、海外にはない、日本独自の制度でして、【賃金の全額払いの原則】に反する脱法的行為であるし、職業選択の自由に対して経済的な不利益を与える、人権侵害の制度でもある。こんな制度はさっさと禁止して、確定拠出年金に切り替えなくてはいけません。https://agora-web.jp/archives/240127214655.html

就職したら、そこから一生動かず、定年の日を迎える。これは穏やかで心休まる制度ではあるのですが、その前提にあるのは変化しない社会、安定した経済状況、停滞した技術環境なのですね。今のような、社会も変化すれば、経済状況も変化する、そして情報革命真っただ中の時代においては、こんなやり方では通らない。正社員も、常に己の能力を磨かなくてはいけないし、必要とされる場所に移動しなくてはいけない。

定年退職を優遇する退職金という、我が国のガラパゴス的制度が続いている背景には、おそらく、我が国で決定権を持っている人たちが、そのような世界に過度に適応した方々だということなのでしょう。まあ、ありていに言えば、今日の社会情勢においては【無能】ということ。そのあたりのことにつきましては、己の進退を含めて、一度じっくりと考えなくてはいけません。

1 thoughts on “貢献意欲最低の日本とその原因

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