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中国のバブル崩壊で起こること

岡本裕明氏の9/21付けアゴラ記事「不動産は買いか?:当面は価格が上がるこれだけの理由」へのコメントです。


経済というものは総合的に動くものですから、不動産だけ見ていれば先行きが予測できるものでもないと思います。

現在の経済問題は、日米の景気と金利の先行きがさしあたりの関心事で、ウクライナとロシアの戦争の行方も気になるところですが、経済に関しては、中国のバブル崩壊が最大の問題となるでしょう。

この先行きを占ううえで参考になる、一つのデジャヴとして、2016年の春先に起こった出来事を反芻するのは、たぶん、参考になるでしょう。この年の春、春節明けに、中国バルブが崩壊するのではないか、と危惧する見方が広がり、中国元が下落、上海総合指数も下落、日本円はドル円が120円付近から100円付近までの大幅円高となりました。アベノミクスで2万円付近まで上げていた日経平均も、1万5千円あたりまで下げてしまったのですね。

現時点では、中国バブルが崩壊するかどうか明確な予測はできません。しかし、中国の大手不動産会社が行き詰っており、明確な予兆は現れていると言っていいでしょう。元ドルも、前回危機の際の15セント/元をはるかに下回る13セント台まで下げております。中国バルブが崩壊した際に生じる現象は、2016年の再来ともいえるでしょうが、2016年はバブルが崩壊したわけではない。危惧されただけなのですね。

では、中国バブルが崩壊したらどうなるか。ドル円は前回120円から100円付近まで下げておりますので、140円台後半の現在なら120円付近まで下げる可能性は高そうです。さしあたり、インフレ傾向は止まり、金利引き上げは見送られるはず。一方、日経平均は前回が15,000円まで下げましたが、出発点が高いですから、これよりもちょっと上かもしれません。で、不動産は、これも下げるしかないと思うのですが、、、

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