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部屋の中の象=行き過ぎた円高

池田信夫氏の3/21付けアゴラ記事「日本経済を衰退させた『部屋の中の象』はそこにいる」へのコメントです。


「部屋の中の象」は「行き過ぎた円高」じゃないでしょうか。それが1987年以降30年以上も居座ってしまった。

なぜ人々はそれが見えないふりをするか。一般国民にしてみれば、円高は、物価を下げるけど、給与が下がるわけではない。生活が楽になる、海外旅行がいきやすく、ブランド品の爆買いができる。悪い話ではありません。

輸出産業は、円高は大いに困る。しかし、1970年代から80年代の前半にかけて、集中豪雨的輸出をしてしまった過去がある。その結果、諸外国から大いにバッシングされた。ここで円高反対のような声を上げると、ふたたび外国政府から批判の矢が飛んでくる恐れがある。それなら、海外立地を進めるといった円高対策を進めるのが良い。

リベラルの評論家、政治家は、実のところではサヨクだから、資本家対労働者という階級対立的視点でものを考える。円高は、大企業が損を被り、一般国民や労働者の利益になる。円高こそ人民に恩恵を与えるというわけですね。逆に大企業の支持を受ける保守政党にしてみれば、これは困ったことだけど、あからさまにこれに反対することもできない。選挙がありますから、ポピュリスト的政策に、面と向かって反対することも難しいのですね。

そして、通貨を預かる財務当局や日銀は、自国通貨が高いことは一つの責任は果たした格好になっている。景気の改善という意味では少々問題だが、下手に自国通貨安政策を打ち出せば、世界中から非難を浴びる。結局誰もこの象を見て見ぬふりをしてしまった。実のところ、それが正解ではないでしょうか。


返信がついております。

井上 晃宏

現在の外国為替相場は自由な市場売買の結果決まってるんだから、円高も円安もないですよ。今の相場が適切な価格なんです。


買い ちろう

今更円安にしても遅きに失してます。2009年までに円安誘導をやっていたら円安メリットはもう少し大きく今のような円安インフレにはならなかった。あたなの言ってることは15年前なら正解だけど現在では間違っています


瀬尾 雄三

> 外国為替相場は自由な市場売買の結果決まってる

最終的に相場を決めるのは自由な市場売買の結果なのだが、これに影響を与えるのが財政政策なのですね。

金利やマネーサプライはもちろんのこと、政府関係者や日銀首脳の発言一つが影響する。これを「口先介入」といいます。

最近のニュースを見ても、口先だけじゃないと思いますけど、FRBや日銀の会合で話された内容が市場に大きな影響を与えているのですね。


瀬尾 雄三

> 今更円安にしても遅きに失してます。

そんなことはないですよ。現在の円安(というよりドル円の適正化)により、輸出比率の高い日本の製造業は大いに潤い、折からの春闘でも良好な賃上げ回答が出ている。そして、日経平均は史上最高値を付けている。

この良好な経済状況を長持ちさせるためには、既につけている1ドル150円といったレベルを保ち続けることが肝要です。

そのための良い手が実はありまして「ビナイン・ネグレクト」という。優雅なる無視といえば格好が良いけど、要は何もしないことです。

何もしないんだから、海外から為替操作などと非難される恐れもない。面倒なことも何一つない。簡単な話であるように思いますけどね。

1 thoughts on “部屋の中の象=行き過ぎた円高

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