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トヨタの苦境には周囲の責任も

岡本裕明氏の1/30付けアゴラ記事「勝ち残れない社員の行くところ:立ち上がる能力を奪い取ってきた日本企業」へのコメントです。


ではなぜトヨタだけがこの問題が噴出するのでしょうか?…こうなると下は上の命令に従わねばならないのです。それは共に働くという組織ではなく、体育会系の強制力に代わるわけです。今回の委員会の報告にある「コミュニケーション不足」のみならず、「『NO』と言えない社風」、「聞きたくないことには耳を塞ぐ体質」が会社をどんどん弱体化させていったわけです。

これ、以前のアゴラ記事でも感じたことなのですね。ちょっとトヨタに批判的な内容を書いたところ、なんとコメントを抹消されてしまいました。こういうことをしておりますと、トヨタは足をすくわれてしまいます。ご参考までに、前回書きましたコメントの一部を以下に引用しておきます。

EV以外は全部だめ、というのも無茶苦茶ですが、EVは駄目というのもちょっとまずい。なにぶん、技術は進歩するもので、今の問題は、解決できないものではない。現に、様々な解決方法が模索されているのですね。…

何でもダメという理由は山のように考えつきますけど、それが解決不能な問題であるかは考えなくてはいけません。火災の問題にしても、それを大きく取り上げられると、じゃ、水素は大丈夫なの?と聞かれてしまいそう。実際問題として、EVの問題以上に水素はこの先いろいろと問題が出てきそうな、悪い予感がいたします。

トヨタに遠慮して誰もその欠点を指摘しない、などということがもしあれば、これは大失敗の入り口ということにもなりかねない。転ばぬ先の杖。リスクマネージメントは、まずリスクを認識してからでないと始まらないのですね。

2 thoughts on “トヨタの苦境には周囲の責任も

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