コンテンツへスキップ

美学の勧め

尾藤克之氏の3/8付けアゴラ記事「日本とドイツ、美の基準が変える自己肯定感」へのコメントです。


著者はドイツに移住して「ある違和感」に気付きました。近所でも街中でも、多くの女性がノーメイクで過ごしている点です。日本では、身だしなみとしてメイクをすることが当然として教えられますから、その衝撃はかなりのものだったでしょう。

これはしかしどうでしょうか。男性は日本でもメイクなんかしませんから、これは、性的役割意識の日独の差、ということになるのではないでしょうか。そしてこれは、日本人のジェンダー意識の遅れた部分であるのかもしれません。

メイク、いわゆるお化粧は、英語で言えばコスメティックス、外観をよくすることなのですが、ぼろ隠し的な、あまり良くない意味もある。まあ、製品を出荷する際には、外観検査も重要な項目であり、外観がどうでも良いわけではないのですが。一方、コスメに似た言葉にエステがある。エステティックス、「美学」は、外観だけではなく、内面も含めた、ある場合には、人の生きざまにもかかわってくる。

ヴィトゲンシュタインは、美は彼の論理世界の外にあると述べるのですが、同時にそれは「倫理と一つである」というのですね。倫理(アレテー)とは、アリストテレスに従えば「人が良く生きる道」であり、その人の卓越性という。たしかに、「美学」であります。

で、こういう意味での美学に準じて生きれば、倫理的に生きれば、己の卓越するところに従って生きれば、そりゃ自己肯定感も生まれようというもの。これを維持するためには、日々の修行なり、勉学なり、トレーニングなりが欠かせないのは当然ですが、そりゃ、致し方ないというものです。

1 thoughts on “美学の勧め

コメントは停止中です。