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プロが守るべき倫理規定

黒坂岳央氏の6/26付けアゴラ記事「尼崎USB紛失…日本のITリテラシーが低すぎる理由」へのコメントですが、ありゃ???これは出て行ったようですね。

何でだろう、、、


ACMの倫理規定というのが昔からありまして、これは、米国のコンピュータ関連の研究者、技術者が所属する学会が定めたもので、情報処理関連のプロが守るべき倫理規定なのですね。

その中に、「自己の向上」という一節があり、「ソフトウェア・エンジニアは自己の専門職実務に関する生涯続く学習に参加し,かつその専門職実務に対する倫理的アプローチを推し進めるべきである」としています。https://ethics.acm.org/wp-content/uploads/2016/07/SE-code-jpn.pdf

これ、別に情報処理に限らず、専門能力を売る職業人全般に要求される倫理基準で、大卒以上の学歴で就職する人の多くが守らなくてはいけないところです。

もちろん、独裁国家などはこの限りにあらずですけど、それ故にこの手の国家は没落する。「晴れた日にはGMが見える」などを読みますと、昔の米国の自動車産業も似たようなものであった様子がうかがえます。

さて、日本企業は、、、これが問題です。


6/27:独裁国家云々がわかりにくかったかもしれませんので、追記しておきます。

市場経済のもとでは、専門家もその能力に対して普遍的価値(局所的ではない、グローバルな価値)が認められ、それに応じた処遇を受けている。能力がないのに高給を食むのは、さしたる価値もない粗悪品を高値で売り付ける悪徳商人と同じ、非倫理的行為なのですね。

だけど、独裁国家では、何が正しくて何が間違っているかの判断は独裁者の主観に委ねられ、その結果、「能力」よりも「忠誠心」がものをいう。ここで求められるのは能力ではなくて忠誠心だというわけです。だから、この手の世界では、忠誠心さえあれば、高給を得ることに何の問題もない。

現在の世界では、ロシア、中国、北朝鮮がそういう体制を採用しております。

で、上記書籍(晴れた日にはGMが見える)によりますと、1970年代のGM経営陣が幹部社員に要求したものが、まさにこの「忠誠心」であったのですね。その結果、企業は環境変化に対応できず、海外の自動車メーカとの競争に敗れていった、と。

さて、我が国の企業が幹部社員に要求しているもの、それは普遍的な能力なのか、トップに対する忠誠心なのか、それが問題だ、というわけです。

皆さんのおられる組織では、大丈夫でしょうか?

1 thought on “プロが守るべき倫理規定

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