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2/20付け中村氏のBLOGOS記事「調整力のない個人の正義 高山先生の岩田先生の行動解説…」へのコメント

2/20付け中村ゆきつぐ氏のBLOGOS記事「調整力のない個人の正義 高山先生の岩田先生の行動解説 正義を振りかざし周りと調整できない専門家と、現状なんとか結果を出そうとする調整力を持つ専門家」にコメントしました。


我が国には、特殊な分野で高い能力を持つ専門家を生かす仕組みができていない、ということでしょう。

文科省あたりで「異能の人」を探す試みをしていたことがかつてあったようなおぼろげな記憶があるのですが、いまはどうなっているのでしょうね。

異能の人のリストを作っておいて、年一回でも面談して状況を確認しておいて、いざというときに必要な人材をそろえる。そんな仕掛けができると良いのではないかと思います。

ブルース・スターリングの“The Hacker Crackdown”(ハッカーを追え)には、米国のコンピュータ犯罪に対抗する組織が、そんな専門家集団の緩い結合で作られていることを紹介しています。

ご参考までに、その一節を以下、引用しておきます。
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ここ数年,経済評論家や経営理論家は,情報革命の波が,全てトップダウンで集中管理される固定的なピラミッド型の官僚制を破壊するだろうと考えている.高度に訓練された「被雇用者」は,より強い自律性をもって自身の判断と動機によってある場所からある場所へ,ある仕事からある仕事へと非常なスピードと柔軟性をもって動いていくだろう.「特別委員会」がルールとなり,組織の枠を超えて自発的に人々が集まり,直接問題に取り組んで,コンピュータによって支援された専門知識をそれに適用し,やがて元の場所に戻っていく.

多かれ少なかれ,連邦のコンピュータ捜査のあちこちで,こうしたことは起こっている.…シカゴ対策本部,アリゾナ恐喝対策班,破滅の軍団,『フラック』のグループ,エレクトロニック・フロンティア・ファウンデーション ── どれもが,「結束の固いチーム」あるいは「ユーザーズグループ」のように見え,またそのように活動している.それらはどれも,必要に応じて自主的に発生した電子的特別委員会だ.