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城繁幸氏の1/27付けBLOGOS記事「岸田さんの『新しい資本主義』が誰がどう考えてもお先真っ暗なワケ」へのコメント

城繁幸氏の1/27付けBLOGOS記事「岸田さんの『新しい資本主義』が誰がどう考えてもお先真っ暗なワケ」にコメントしました。


支持しました。これが本当だとすると、岸田氏は、恐ろしいばかりのアナクロニズムの方ですね。

企業が経営陣と社員の利益中心でやっていけたのは90年代まで、バブルの後始末が終わるとともに、日本式のやり方はグローバルスタンダードである株主中心に移行しました。これには二つの大きな変化があったのですね。

一つは、株式持ち合いの下で、株主総会が形骸化していた。経営陣は本来的な会社のトップである株主の意向を無視して経営できた。


企業利益をさほど重視せずに済んだのは、右肩上がりの経済状況もあったからなのですね。つまり、放漫経営が許された時代であった、ということです。

でもバブルの崩壊と、途上国の経済発展の結果、その前提は崩れてしまった。株式を持つリスクが意識され持ち合っていた株式を放出する。国際競争が激化して放漫経営は許されなくなった。我が国は特に、情報化の波に乗り遅れ、国際競争に敗れる方向に突き進んでいる。


こういう状況下で、果たして、ジャパン・アズ・ナンバーワン時代の日本的経営が成り立つものかどうか、ちょっと考えてみたら、わかりそうなものなのですが、、、あほちゃうか?

それにしても、麻生さんや安倍さんが、このあたりの問題に気付いていないわけもないと思うのですが、いったい何をやっているのでしょうか。


返信がついております。

花の ヤン

瀬尾 雄三 さん

<我が国は特に、情報化の波に乗り遅れ、国際競争に敗れる方向に突き進んでいる。>

それは円高不況の長期化により設備投資や開発投資で遅れを取ったからですよ。

私が問題にするのは、その設備投資や開発投資の遅れをどう修正するのかビジョンを示す政治家や評論家が見当たらないことです。
この問題について見識を示すべきなのに、経団連は低賃金労働モデルの継続どころか発展を考えているようですが、こんな了見しか発信できないような経営者団体は有害なだけですね。


瀬尾 雄三

花の ヤン さん

> その設備投資や開発投資の遅れをどう修正するのかビジョンを示す政治家や評論家が見当たらない

岸田氏の「新しい資本主義」にそれがあるか、といえば全然ないのと違いますか?

こんなことをやっている場合ではない、それが大問題なのですね。


花の ヤン

瀬尾 雄三 さん

<岸田氏の「新しい資本主義」にそれがあるか、といえば全然ないのと違いますか?>

それは、この記事の「新しい資本主義」批判にも言えることですよ。
今回の城繁幸氏の記事では、設備投資等どころか低賃金労働で企業利益を確保するモデルを維持・発展する発想しか読み取れません。

さらに言えば、低賃金労働モデルでは設備投資や開発投資をしなくても利益を確保できる点で、むしろ企業が設備投資や開発投資に消極的なる要因となることが指摘できると思います。
つまり、低賃金労働モデルさえやっていれば利益があるわけですから、わざわざ設備投資や開発投資をやる必要はありませんし、それどころか設備投資や開発投資を減らせば短期的な利潤はさらに増えるわけですからね。

また、企業が自前の技術やノウハウの維持や発展をするならば、従業員の定着化を図る方が都合がいいことも指摘しておきます。
つまり、ジョブ型雇用は従業員の定着化には向いていない雇用形態であり、技術や技能の蓄積や発展には逆効果だと思います。

したがって、日本の技術力を高めたいと思うのでしたら、今回の城繁幸氏の主張はあまり参考にはならないと思います。


瀬尾 雄三

花の ヤン さん

このエントリーは、岸田氏のやり方がまずい、ということだけを語っているのですが、それはそれで意味のある主張だと思いますよ。

で、私もその点を、ごもっとも、とコメントしているわけです。

政権を取ろうという政党なら、それだけじゃまずいのですけどね。

1 thoughts on “城繁幸氏の1/27付けBLOGOS記事「岸田さんの『新しい資本主義』が誰がどう考えてもお先真っ暗なワケ」へのコメント

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