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核融合を考えれば未来は明るい

田中雄三氏の12/11付けアゴラ記事「温室効果ガス排出量の目標達成は困難④」へのコメントです。


20年先のエネルギーを考えるのであれば、核融合発電の実用化と、おそらくは安全性の高い原子力発電の実用化も想定しておく必要があるでしょう。核融合に関しては、現時点での見通しでは、国際協力下で進められているITERが2035年の点火を予定しているほか、TAEやその他の民間核融合プロジェクトも2030年代の実用化を目指しております。

核融合や原発のような、設備は高価だけど燃料費は安価という発電手段は、24時間稼働が原則となり、夜間電力が余剰となります。我が国でも原発比率の高かった時代には、夜間電力は昼間電力の1/3などといった価格設定がなされ、夜間電力を利用した湯沸かしなど、その需要拡大が努められておりました。

そうなりますと、昼間しか発電しない太陽光発電は、むしろ好ましい特性を持つ。さらには、太陽光発電や風力発電の電力を電力網に戻すためのインバータ回路は、電力貯蔵設備としても利用できる。つまり、夜間電力を二次電池に蓄えて、太陽光や風力による発電量が減少した時、電池から電力を同じインバータで系統に供給すればよいのですね。

その他にも、夜間電力の余剰分で水を電気分解して水素を作ることになるでしょう。水素は、そのままで利用することもできますし、炭酸ガスとメタネーション反応させれば天然ガスができる。これは、既存の火力発電所の燃料になり、昼間に不足する電力を補えばよい。未来はそれほど悲観したものでもないのですね。

そう考えますと、今なすべきことは、まずは核融合技術を一刻も早く実用化すること。このための周辺技術や安全な原子炉の開発も並行して進めればよい。核融合を効率化する上でも重要な超電導技術にも注力すればよい。今やるべきことは、けっこうたくさんあると思いますよ。

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