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社会への「価値」提供と受取り

黒坂岳央氏の5/12付けアゴラ記事「『お金以外』の仕事の対価」へのコメントです。


仕事をするうえでまず考えるべきは、それでお金を得るということではなく、これによって社会にどのような価値を提供できるか、ということだと思うのですね。お金は後からついてくる。そういう趣旨のことは、いろいろな人が語っておりますし、私も、もっともだと思っております。

この手の言葉で一番有名なのは、ケネディー大統領の就任演説の次の言葉でしょう。

あなたの国があなたのため に何ができるかを問うのではなく、あなたがあなたの国のために何ができるのかを問うてほしい

堀江貴文・松本勇祐共著「バカは最強の法則: まんがでわかる『ウシジマくん×ホリエモン』負けない働き方」にも「Episode6 ビジネスはギブ&ギブ、おまけにギブ!」なんて一節があります。これらの言葉は、決して人をだましてうまい汁を吸おうという意図のもとで発せられたのではなく、実際そうすべきとの信念のもとに発せられたと思います。

人は本来、社会的動物で、人間集団の中でしか生きられない。そして人間集団の中で生きるという意味は、他者に依存する部分がある一方で、他者のために何らかの役割を果たす、その交換があるから持続的関係を保てるわけです。この中で難しいのが、他者にも役に立つことをすること。だから、まず考えるべきことは、こちらであるわけです。

働くという意味は、他者に何らかの役に立つことをすることであり、働けるのはそれ自体ありがたいことです。そして、その結果得たお金の意味は、社会に依存する権利を一定量与えられたということ。これがトントンだと、トータルの貢献はゼロ、役に立つ部分が多い人が社会的に好ましい人ということになります。より良い人生を送るには、社会的貢献の部分を増やすこと、そういう結論がみえてはきませんか?

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