ロイターの3/4付けBLOGOS記事「新型ウイルス致死率3.4%、東京五輪巡りIOCと協議=WHO」にコメントしました。
この3.4%という致死率は、かつて人類に甚大な被害を与えたスペイン風邪を上回るものです。
新型コロナの感染力は、これよりは低いのですが、感染の拡大を抑えることができなければ、最終的に感染し得る人たちの全員が感染することになり、スペイン風邪以上の犠牲者が出ることになる。
だから今なすべきことは、感染の拡大を抑えること、これに尽きるのですね。
油断は大敵です。
本コメントに対する返信と、それに対する私の返信です。
坪根 崇典
母数をどこにとっているのかが非常に疑問な数字です。感染総数から見るか、軽症以上の罹患者から見るか、重症化した罹患者から見るかで全然違った数字になります。(そもそも軽症の罹患者をどれだけ捕捉できているのか?)3.4%の数字を一人歩きさせてませんか? 軽症事例まで母数に含めての数字だとすると日本でも既に数十名を超える死亡例が上がってないと計算が合いませんが?
いいね! · 返信 · 1 · 9時間前
瀬尾 雄三
坪根 崇典 さん| 母数をどこにとっているのかが非常に疑問な数字です
一昨日の数字ですけど、毎日公表されている感染者と死者の比率は以下のようになっています。
国 感染者 死者 比率
中国 79251 2835 28
韓国 2337 13 180
イタリア 888 21 42
イラン 388 34 11
日本 237 5 47
香港 86 2 43イタリア、日本、ホンコンは、40人少々の公称感染者数あたりに一人の死者が出ており、これから計算した致死率は2%少々になります。
イランと中国は、より少ない感染者に対して一人の死者が出ているのですが、この原因を医療環境が悪いためと考えれば納得がいきます。
で、中国の母数が大きいですから、平均的な致死率を求めれば3%台になることも妥当なのですね。
もちろん、日本、イタリア、ホンコンの数値が、軽症者を検査していないために感染者に含まれておらず、そのため、致死率が高く出ている、という可能性は大いにありそうなことです。
もしかすると韓国の感染者180人に一人の死者というのが新型コロナの正しい致死率なのかもしれません。この場合は、致死率0.5%少々ということになります。
まあ、韓国のいわゆる感染者が、相当な数の偽陽性を含んだ数値であった、ということもありそうなことなのですが、、、
いずれにせよ、今日のところでは、公式数値で語らずを得ず、WHOの数字はまずは受け入れられる数字だと思いますよ。