名月論氏の3/8付けBLOGOS記事「日本だけ異様に新型コロナウイルス感染者死亡者が少ない印象が、、、」にコメントしました。
確かに初動段階では、日本のコロナ感染検査はざるでした。なにぶん、37.5℃以上の熱が3日続かなければ検査しなかったのですから、軽症で済む若い人達が感染しても検査対象とはならないケースが多かったと思われるのですね。
でも重篤な人に対してはきちんと検査されているはずで、新型コロナによる死者のカウントはかなり正確に行われていたものと思われます。そして、これが非常に少ないということは、感染者自体もかなり少なかったであろうと思われるのですね。
また、感染を隠すというようなことがもしも行われたといたしますと、急激な感染の拡大が生じ、死者数が跳ね上がるといった現象が生じるのではないかと思います。
日本で感染者が少ない理由として、いくつかの文化風習的な日本の特徴がありそうです。これを列挙すれば、次のようになります。
・握手やキスなど、身体を触れるあいさつの習慣が日本にないこと
・日本人の清潔好き。手を洗ったりうがいをしたりすること
・毎日の入浴習慣
・自らの感染防止を目的とするマスクの着用
とはいえ、人口密度の高さ、特に満員電車などは、大いなる感染源となりそうです。
実際の感染者数を割り出す目安として、私は、感染者数と死亡者数の比に注目しています。
死亡者数に対する感染者数の比は、韓国で150というような高い値が出ているほかは、多くの国で50~90程度、中国、イタリア、イランで30程度、米国および豪州で10~20となっております。
日本を含む多くの国は、ある程度の症状が出た人たちを検査対象としており、症状の出ない感染者は見逃されているものと思われます。また、検査自体の感度が低く、感染者も陰性とみなされるケースもかなりありそうです。
この比率は、おそらくは200程度が実際のところでしょう。日本の誤差はそれほどでもないのですが、米国などでは、これから大問題となりそうです。