ビデオニュース・ドットコムの3/28付けBLOGOS記事「『ギリギリ持ちこたえているが瀬戸際の状況』 新型コロナの感染拡大について安倍首相が会見」にコメントしました。
| 日本の検査件数が他国と比べて極端に少ないこと
新型コロナを見つける手立てはPCR検査だけではないのですね。
我が国では、保険制度が発達しているためか、熱が出ると医者にかかる人が多い。まあ、市販の風邪薬を買うよりも、医者に薬を処方してもらう方が、効き目もよいだろうし、ひょっとすると負担も少ない。保険があるし、、、
そして、医者が発熱患者をみれば、その時点でコロナが疑われる場合もある。そういう人に対してPCR検査がされるなら、検査件数に対する患者数が多くなるのはあたりまえなのですね。
政府がこれに何らかの援助ができるとすれば、医者が検査を依頼した際に、速やかに検査ができるような体制を作ることでしょう。この程度のことは、たぶん、簡単にできるのではないかな?
米国に関して、私は以前から危惧していたのですが、この国は健康保険制度が完備していない。特に、低所得者階層に無保険者が多いのですね。そして、新型コロナの検査にはかなり高額の自己負担が発生する。
そうなりますと、低所得者は、体に変調があっても、医者にもかからず、新型コロナの検査も受けない。
米国流の自己責任論で、こういう人が勝手に重篤化して死ねばよい、などという議論は乱暴ではありますけど、普通なら成り立っていたかもしれない。でも、伝染性の病気に対しては、これは成り立たないのですね。
つまり、低所得者階層に感染が拡大したら、彼らからサービスを受けている高所得者階層にも感染が拡大してしまう。連帯責任といいますか、一蓮托生といいますか、、、
だから結局伝染病まで考えるなら、健康保険制度は国民皆保険にするしかない。米国も、オバマケアで行くべきだったのですね。これを後退させたのは、トランプ氏の大失敗だと思いますよ。
そこに、民主党のつけ入るすきもある。まあ、このあたり、民主党の方と、トランプ氏と、どちらの頭が良いかの勝負になるのでしょうが、、、
いずれにしても、米国のこの先は、問題山積だと思いますよ。