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新型コロナの現状(3/28)

新型コロナ感染状況の3/28版です。

我が国の状況

まず、我が国の状況ですが、感染者の急増が続き、正午時点での厚労省の集計では昨日からの増加が国内で104人、累計1,453人となっております。

コロナの推移0328

特に東京都内の感染者の急増が危惧され、種々の対処がなされておりますが、この先の推移が注目されるところです。

ただし、感染者累計で1,500人弱、死者が50人弱というレベルは、国際的にはきわめて軽微な感染状況であり、先行き予断を許さないものの、これまでのところは比較的うまく対応できているといえるでしょう。

世界の状況

厚生労働省の発表による世界の状況ですが、トルコの増加率が極めて高いほかは、欧米の感染者増加率は多少緩和されつつあるように見えます。(ポルトガルの人口が誤っておりました。本表から修正しておりますが、以前の表を読まれる際はご注意ください。)

とはいえ、米国とヨーロッパ諸国の感染拡大は依然10%台を付けており、中には20%を超す国もあるなど、いまだ感染拡大は急速であるといえるでしょう。米国の感染者増加率は20%を割りましたが、感染者の累計が一万人を突破するなど、危機的状況は続いております。

コロナの感染者と死者03278

米国の最新状況

NYTの集計による各国の感染者数と死者のリストです。米国を筆頭に、欧米諸国で猛威を振るっている状況が良くわかります。

NYTの集計表0328

BCGが効くと!

3/29追記:BCGがコロナに有効とのニュースが流れております。しかも日本型のハンコ注射が良いなどという話も。

BCGは、結核の予防に子供たちに接種しているのですが、先進国では結核も撲滅されたということで、BCG接種を中止している国が多い。

日本は、現在に至るまで100%BCG接種を行っているのですが、ヨーロッパでもポルトガルは例外的に、つい最近までBCG接種をおこなっていた。そして、隣国スペインで新型コロナが猛威を振るっている一方で、ポルトガルはスペインほどではない。

で、ハンコ注射ですけど、ポルトガルの子供に日本からワクチンを輸出していたなどという話があり、いつからそうしていたかという問題はありますが、確かにポルトガルでは最近ハンコ注射をしていた様子がうかがえます。

でも、日本でも、60歳以上の年寄りはハンコ注射などしていない。そしてなぜか、新型コロナで死ぬ人は年寄りが多い。このニュース、年寄りには、あまり救いにはならないかもしれませんね。まあ、文句を言っても始まらないのですが、、、

あ、そうそう、日本では今の時期がBCGの集団接種の時期なのですが、各自治体では、新型コロナの流行を恐れてBCGの集団接種を見送っているところが多いのですね。

さて、このニュースが流れて、接種延期をどうするか、ちょっと興味があるところです。換気をよくするなどの対策をして、やっぱり集団接種します、と言い出すのではないかな?


BLOGOSに大隅典子氏の解説が掲載されております。

BCG間でも効果に差があったのですが、それは「ハンコ注射」に原因があるのではなく、「株の違い」ということだそうです。まあ、普通そうですよね。年寄りにも希望がもてます。

解説に引用されておりますBCG接種率を示す世界地図ですが、未接種を疑わせるデータなしのグレーの国が、見事に感染拡大の著しい国と重なっております。

その他、すでにオランダ他の諸国で、医療従事者へのBCG接種が開始されたとのこと。BCGはすでに長年の接種実績がありますので(事故もなくはなかったのですが)、一応、すぐにでも実用可能なワクチンではあります。

新型コロナの問題、多少の光明が見え始めたような感じも致します。