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内藤忍氏の5/5付けBLOGOS記事「『新しい生活様式』よりも知りたいこと」へのコメント

内藤忍氏の5/5付けBLOGOS記事「『新しい生活様式』よりも知りたいこと」にコメントしました。


| 8割の接触削減をしないと日本国内でも最悪42万人が
| 死亡するという西浦教授の「予言」は、現時点で500
| 人の死者という現実と大きく乖離しています。

これは、現実が様々な手を打った結果なのですから、あたり前の話です。西浦教授の予言は、大体妥当なものだと思います。この根拠は次のようなものです。

まず、新型コロナの「基礎再生産数」が2.5であるという数字は、どこまで正確であるかはわかりませんが、前提として各所で示されています。

再生産数というのは、一人の感染者によって新型コロナを移されて発生する感染者、つまりは、コロナ感染者の世代間の比率なのですね。だからこれが2.5ということは一人の感染者が2.5人の感染者を生み出し、次から次へと感染者が増大いたします。

で、何もしない場合というのは、これを放置してどんどん感染者を増やした場合ということなのですが、感染すれば抗体ができるため、新たに感染する人が減る。

基礎再生産数が2.5の場合、60%の人が感染して、感染可能な人が40%になれば実効再生産数は1.0となって、これ以上の感染拡大はしないことになります(実際には、この先も徐々に減る形で感染者は出続けますが)。

1億2千万人の6割は7,200万人でその時42万人が死ぬというなら致死率は0.58%、まあ妥当なところでしょう。

感染可能な人を40%にすると感染拡大が止まるということは、人と人との接触を40%にしても感染拡大を止められる。つまり、接触6割減でこれが可能なのですね。

でもこれでは、感染者数は減らず、いつまでも感染が継続しますので、ザックリこれを半分にすれば収束するでしょうといったのでしょう。これが接触8割減というわけで、こちらも妥当でしょう。

こういうおおざっぱな数字は科学者には出しがたい。でも、聞く側で判断すれば、その妥当性は大体わかるのですね。