諌山裕氏の5/13付けBLOGOS記事「感染対策でセルフレジやATMのタッチパネルはOK?」にコメントしました。
近所のスーパーでは、入り口にアルコールの消毒液が置いてあり、入るときと出るときに手指を除菌している人がかなりおられました。一応これをきちんとやれば、対策にはなっているはずです。
それ以前に、ソーシャルディスタンスというのは、感染を確実に防ぐ、というものではなく、感染の確率を大幅に低下させるための手段というものではないか、と私は認識しております。
つまり、接触8割減の一つの手段であり、左右が近くても前後が開いているなら、それはそれで一定の効果はアリと考えるべきではないか、ということですね。
一つには、前後には飛沫が飛びやすいということがあれば、左右を詰めても前後をあける意味はある。もう一つは、設備的な問題で、レジはすでに設置されており、左右をあけるために一つ飛びに使うなどすると処理能力が不足するなどの事情があるのかもしれません。
いずれにしても、現実的にできる範囲での対応であっても、それが感染確率の低下に効果があればやる価値がある。そして、緊急事態宣言が出された後の4月の中旬以降、感染者が減少しているという事実もあるのですね。
もちろん、もっとパーフェクトな対処をすれば、もっと早く感染者も死者も減少して、より早期に通常の社会活動に戻すことができるという意味はあるでしょう。
でもおそらくそれは、これ以上にスーパーでの感染を下げる対処を強化するよりも、居酒屋などの夜の店やパチソコ屋の営業をやめさせることがより効果的ではないかと思います。
実はこの手の感染現象にはいろいろな研究がなされていて、大多数の人々は感染を招かないのに対して、スーパースプレッダーと呼ばれる少数者が多くの感染を発生していることが知られております。
そして恐らくそういう人は、夜の街を徘徊している、そう考えるのが妥当であるように私には思われます。この、最も重要な部分にこそ対策すべきだと思うのですね。