和田政宗氏の5/15付けBLOGOS記事「布マスク配布や休校要請は世界のスタンダードに」にコメントしました。
マスクに関しては、以前は、感染者と医療関係者以外は着用の必要性はないとされておりました。これは、ウイルスが布地の目よりはるかに小さいことから、咳をした際の飛沫を防ぐ効果しかなかったのですね。
ところが、新型コロナには無症状感染者が多いことと、咳をした際の飛沫は従来考えらていたよりもはるかに長距離(数m)飛散することが分かりました。
無症状感染者の意味するところは、自分自身が感染者かもしれないし、感染者であることを知らない他人が街を歩いているかもしれないということなのですね。
こうなりますと、知らないうちに他人に感染させるリスクを避けるためにも、離れた他人からの感染を避けるためにも、マスクをした方が良いということとなり、一般の人にもWHOもマスクの着用を推奨するように方針を切り替えました。
これがなんと、アベノマスク配布の発表と時を同じくして起こったこと。それを分かってやっていたなら大したものなのですが、この一致はラッキーというもので、たぶん、使い捨てマスクの品薄に対処しようと思っただけのことではなかろうか、と邪推しております。
つまり、世界が追従したのは、安倍氏の思惑とは別の理由があったのですね。
とはいえ、運も実力のうち、アベノマスクはクリーンヒットであったと私も思います。
まあでも、偶然の幸運という要素も多々あるわけですから、あまり自慢しない方が良い、奥ゆかしさというのも大事な特質ではないでしょうか。
学校の休校措置に関しては、アジアで多かったのではないかと思います。フィナンシャルタイムズのコロナページでは、以前、アジアの死者・感染者が少ない理由の一つにこれをあげておりましたから。
もちろん、それをきちんとやったことは、功績ではありますが。
返信がついております。
Toshimi Minoura>つまり、世界が追従したのは、安倍氏の思惑とは別の理由があったのですね。
この決定打となったのは、MITの研究者が行った、くしゃみによる飛沫が数メートル飛ぶことを証明した実験です。
彼女は、2008年に空気力学的乱流の理論で博士号を習得し、2010年から、SARSやエボラ熱の咳とくしゃみによる伝染の研究にかかわるようになりました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Lydia_Bourouiba...
彼女は、この実験に毎秒数千枚の写真がとれる高速カメラで撮影した画像をスローモーションで観られるようにしました。
https://www.nature.com/.../the-snot-spattered-experiments...
彼女の実験室は、伝染病対策を施した本格的なものです。
Toshimi Minoura> 学校の休校措置に関しては、アジアで多かったのではないかと思います。今から100年ほど前に、スペイン風邪が大流行した時に、米国のセイント・ルイス市では、150日間の学校閉鎖を含む、強力なロックダウンを行い、死者を大幅に減らすことができました。
これを行なわなかったフィラデルフィア市では、街路に死体が転がるといった状態になったそうです。