中村ゆきつぐ氏の5/18付けBLOGOS記事「NHKスペシャル『新型コロナウイルス ビッグデータで闘う』中途半端な常識は捨てましょう」にコメントしました。
支持しました。特に次の点は大事だと思います。
> 新型コロナウイルスは未知のウイルス。数ヶ月で知識が変わる。前発言した内容が変わることも当たり前と捉え、常識に捉われず、柔軟に撤回も。<
たとえば一般人はマスクをすべきかどうかに関して、4月の初めに判断がひっくり返っております。これを、マスクなど役に立たないと過去に発言したからといって、いつまでも同じ主張をしなくてはいけないなどと考えるのは愚の骨頂です。
PCR検査を積極的に進めるのか控えるのか、という点も同様で、当初の医療資源ひっ迫時には控えるべきであったでしょうけど、無症状感染者が多いとなるとどんどん検査をしなくてはいけない、でもそのデータが怪しいとなると、今度は判断を保留するのが正しい態度かもしれません。
ここで一つ問題になるのが、動きの遅いお役所(保健所など)で、これに厚労相があきれたりするのは責任放棄。変化の激しい現実に向かい合っていることをよく意識して、相手の変化に組織全体が追従できるよう、末端まで目の行き届いた管理運営に努めなくてはいけません。
そして、BCGですけど、スペインとポルトガルの差など、効果がありそうなデータは出ております。昨日までの死者は、百万人あたりでスペインが590人であったのに対して、BCGを打っていたポルトガルが115人と1/5程度なのですね。
だけど、この程度の差は、欧米各国間でもないわけではない。ましてやこれが、日本と欧米の人口あたりの死者にして2桁の差(日本は百万人あたり5.9人の死者)を説明できるかとなると、そんなことは全然ないのですね。
これも、一度BCGの効果を主張したから最後まで主張しなくてはいけない、などということはない。常に最新のデータと判明した事実を用いて、その時点その時点での最適な戦略を考えていかなくてはいけません。