宮崎正氏の5/18付けBLOGOS記事「日本の新型コロナ対応をめぐって」にコメントしました。
日本で死者が少ない最大の理由は、「運がよかった」ことで、その運をものにした安倍政権の「強運」もあった、ということでしょう。
新型コロナに対する基本認識として、感染力が弱く致死性も少ない中国武漢型のウイルスと、これが変質して危険性を増したヨーロッパ型のウイルスがある点を押さえておかなくてはいけません。
中国武漢型ウイルスは、すでに2月の時点で我が国での感染拡大が始まっており、二月末には学校の休校措置や検疫強化などの措置を政府はとっております。
これに対して、多くの国民から非難の声(急に学校休まれても困るとか、経済活動へのマイナスをどうするのだ、など)が寄せられていたのですが、安倍政権はこれらの反対意見に耳を傾けることなく、感染防止措置を断行したのですね。
このような状況下で、3月中旬、ヨーロッパから新たな型のウイルスがもたらされ、我が国でも感染の急拡大を招くことになりました。4月初頭には緊急事態宣言を出し、2週間程度の期間を経て収束に成功しております。
こう見ますと、我が国で死者の少なかった理由は、予め対応ができていたことがおそらくは最大の理由なのでしょう。これに加え、結果的に有効性が確認されたマスク着用率の高さや、挨拶その他の日本の風習や、未確認ながらもおそらくは日本株BCGの接種など、多数の感染抑制因子に助けられたものと思われ、こうなりますともうこれは、「運がよかった」というしかありません。
これに加えて特筆すべきは、2月末の強力な対策を安倍政権は批判をものともせずに断行したこと、そして4月初頭の緊急事態宣言も有効に機能したことも忘れてはならず、安倍政権とこれを支えた専門家チームの功績もまた大、といえるでしょう。
まあ、これを含めて、日本国民は「運がよかった」わけですが、感染防止策を地道に守る日本人の性格の良さにも助けられたこと、これはまた事実でしょう。