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中村ゆきつぐ氏の5/20付けBLOGOS記事「モーニングショー 検査を増やして不安を取り除いて経済を PCR、抗原検査ではダメです 抗体、細胞検査なら未来になんとか」へのコメント

中村ゆきつぐ氏の5/20付けBLOGOS記事「モーニングショー 検査を増やして不安を取り除いて経済を PCR、抗原検査ではダメです 抗体、細胞検査なら未来になんとか」にコメントしました。


近未来のいつかあるかもしれない話ですけど、、、

唾液を付けた綿棒を小さな機械に差し込むと数秒後にランプがついて、緑なら陰性、赤なら陽性、というような装置ができれば、これをお店の入り口に置いて、お店の人やお客全員をその都度検査すればよいのですね。

全員検査というのは、このような装置を前提としての話で、現在の手法ではちょっと難しそうです。

逆に、このような機械ができれば、その効果たるや絶大。相当に難しい開発課題かもしれませんけど、成功すれば一大ビジネスとなるはずです。


他の方のコメントへの返信です。


犬丸文七
今後のシナリオを分かりやすくまとめて頂けるとありがたいんですね。
日本は特異的に感染者が少ないのですが、これはうまくいけば封じ込めにつながるのか、封じ込めがあり得ないならどのようにして低いまま落ち着かせるのか。


瀬尾 雄三今後のシナリオ、ですけど、病気の感染という現象は、数理モデルなり制御システムという形で見れば、安定点が二つあって、新規の感染者がゼロになるか、感染しうる人のすべてに感染が拡大するかのいずれかが最終状態になるのですね。

これは、われわれが普段目にする、安定点が一つのシステムとは大きく異なる点で、多くの論者はこのような普通のシステムであると誤解しているようなところも見受けられるのですね。

つまり、新型コロナの先行きに中間段階はない。オール・オア・ナッシングの世界なのですね。

もちろん、最終状態に至るまでの期間は、長くもなり得るし短くもなり得る。全員に感染が拡大するしかないなら、なるべくゆっくりとそうなってもらいたい。

速度の低下は犠牲を最小に抑える道ではありますが、最小とはいえ一定の致死率はありますので、かなりの犠牲は覚悟せざるを得ない。また、ゆっくりとそうするなら、長期戦を覚悟せざるを得ないのですね。

もう一方の安定点を狙うなら、国内の感染者をゼロにすることを目指す。そして、海外からの帰国者などによる流入を絶つなり、素早く見つけるなりして、国内感染者の実質ゼロを維持することで感染を防止する。

こちらは天然痘や小児まひといった伝染病の抑え込みで成功した道であり、犠牲者の少ない理想的な道です。新型コロナに関しても、実は、多くの国がこのやり方で収束に向かいつつあります。

私は、我が国が目指すべきは後者であると思いますけど、全員感染の道しかないと考えている論者も多々おられ、話がなかなかかみ合わないのが現状です。

さらに返信が続いております。

西川 均数理モデルは分かりませんが、現実を見れば感染人口か感受性人口の何れかがゼロにならなければ最終状態にならない、などという事はありません。
確かに幾つかの病原体は根絶に成功しましたが、むしろ大半はエンデミックな定常状態にあり、私たちはその現状を受け入れながら生活している訳です。
登場当時あれ程世間を震撼させたエイズウイルスは、今も国内で毎年千数百人の感染者を出し続けていますが、殆んどニュースにもなりません。
シーズン毎に数千人の犠牲者を出す季節性インフルエンザの流行中にも、私たちは普通に生活しています。
不顕性感染が多いウイルスを無くす事などまず不可能であり、これからは「新しい生活様式」に慣れながら、ウイルスと同居していく事になるでしょう。


瀬尾 雄三西川 均 さん

もちろん、不安定な安定状態を続けるという解もあるのですね。

倒立振り子(支点より上に重心がある振り子)も制御を掛ければ立て続けていられるし、綱渡りをいつまでも続けることもできる。

でも、新型コロナのような感染力の強い伝染病を一定レベル以下に制御し続けることはリスクも高いし、コストもかかりますから、根絶するなりゼロに近い状態までもっていく方がはるかに楽なのですね。

もちろん、1年かそこらでワクチンなり治療薬ができて、さほど心配する必要もない病気となることだってあり得ないわけではない。

でもこれまでにイタリアその他で生じた惨状を見れば、同じことが我が国で生じるリスクは、極力低く抑えなくてはいけないのですね。

綱渡りを心配がなくなるまで続けられるかもしれない。でも、途中で落ちるリスクも考えるべきかもしれない。それを無視できるか、無視できないかで、判断が分かれるのでしょう。

なお、感染ゼロという解も、何もしなくてよいわけではない。移入という要因はいつまでもあるわけで、検査とクラスター対策はいつまでも必要です。これがきちんとできるようになれば、こちらも、ニュースにもならないのではないかと思います。