諌山裕氏の5/27付けBLOGOS記事「結局、マスクは飾りにしかならない?」にコメントしました。
マスクによるウイルス粒子の捕集効果は、最初から、ゼロ。なにぶん、ウイルスの大きさは1ミクロン以下で、マスクの目開きはこれ以上大きいのですね。
だから、WHOも、当初は普通の人がマスクをすることを推奨していませんでしたし、病人と医者以外はマスクをしないことは、欧米の常識だったのですね。
病人と医者がマスクをする理由は、咳による飛沫の飛散を防止するため。当初は、咳による唾液の飛沫はそうそう飛散しないと思われていましたから、病人とこれに対面する医者にはマスクは効果があっても、そうでない普通の人には意味がないと思われていたのですね。
ところが4月の頭に、飛沫は相当長距離まで拡散することが明らかになり、WHOも一転、一般人のマスク着用を推奨するようになりました。これがアベノマスク構想発表と時を同じくしたのは、安倍氏の強運ぶりを示すものだと思います。
https://www.bbc.com/japanese/52130818
まあ、マスクをしていたから絶対大丈夫、などということはもちろんないのですが、マスクをしないよりもした方が、自分にとっても他人にとっても、安全性が高まることも事実なのであって、公共の場などでマスク着用を強制することにも一理あるといわざるを得ません。
もちろん、マスクの効果がピンキリであることは確かですし、銀号強盗がするようなマスクにはほとんど効果がないことも事実なのでしょう。でもここに線引きすることも難しく、さしあたりマスクをしておればOKとするのは、生活の知恵というものだと思いますよ。
兵隊の鉄兜にしてみたところで、頭のてっぺんにあたった弾には効果があっても、ちょっと下にそれてしまえば何の役にも立たない。それでも鉄兜をする、多少生き残る確率が上がるだけでもそれはそれで十分に役に立っているのですね。
布マスクだって同じだと思いますよ。
香港でのマウスによるマスクの実験ですが、片方しているだけで自分の感染は33%防げて、両方していると66%防げたそうです。