ABEMA TIMESの7/4付けBLOGOS記事「東京都の100人超感染は『中身を見る必要ある』休業要請などの数値基準撤廃には苦言も 政治学者・佐藤信氏」にコメントしました。
これは統計調査の基本だと思いますけど、サンプリング法を変えるときは、変えなかった場合にどうなるかをきちんと把握しておかなくてはいけません。
今回の場合であれば、PCR検査に二種類あることを把握しなくてはいけなかったのですね。
PCR検査1は、従来の検査基準に従う形で行われた検査で、体温やその他の兆候によって検査するとしていた従来の基準、あるいは濃厚接触者であるが故に無条件で行われていた従来の検査の条件に従う形で行われた検査で、この結果陽性と判定された数は、従来の感染者データと連続したものとして扱うことができます。
PCR検査2は、今回新たに追加された検査基準で、特定の業種の関係者全員などを対象とする検査などがこれに相当するはずです。こちらで陽性とされた数は、従来であればカウントされなかったはずで、従来のデータとは別にして集計しなくてはいけません。
こういう処理をきちんとせずに、陽性者の数、などとしてしまいますと、実態が把握できなくなる。現状の把握ができないというのは、組織を動かす際に、まず、避けなくてはいけない状況です。
この手の集計を素人にやらせてはいけません。