篠田英朗氏の7/5付けBLOGOS記事「『日本モデル』vs.『西浦モデル2.0』の正念場」にコメントしました。
未来予測をみて人々が行動パターンを変えると、それがたとえ正しい予測であったとしても、その予測はあたらなくなる。
これを予測時点にさかのぼって言うならば、人々が未来を変えてしまう、予測された未来から、別の未来に向かうように、時の流れを変えてしまうからなのですね。
まあ、そこまで凄いことが起こっていたかどうかは定かではないのですが、少なくとも42万人死ぬという予測に関しては、これに近いことが起こっていたというのが私の印象です。
こんな大それた予測は、それが正しいものであったとしても、あたらないのがあたりまえなのですね。みんなが避けてしまいますから、、、
西浦モデル2.0に関しては、かなり細かな話ですから、何とも言い難い部分がありますけれど、基本的なモデル自体は妥当だけど、こまごました数字に関しては誤差はつきものだし、出発点でのわずかな違いが時がたつにしたがって拡大することは当然あるというしかありません。
また、検査方式の変化やクラスター対策もいろいろと変化してきており、当初の予測がすべてあたるなどということはあり得ないわけで、ここでこまごました議論をしても始まらないような気がいたします。
結局のところこの手の問題は、予測は予測で参考にするにとどめ、実際には状況に応じた臨機応変な対応しかない、ということでしょう。
西浦モデルについては過去に書いたとおり。