文春オンライン(石井妙子氏)の7/11付けBLOGOS記事「小池百合子『冷めた圧勝劇』の不可解さ…」にコメントしました。
「選挙はテレビ」というのは、確かにその通りでしょう。
そもそも、意地悪ばあさんが都知事になったりする。テレビがなければ、そんなことは起こり得ないのですね。そういう背景をすっ飛ばして今回の都知事選を批判しても始まりません。
ただ、今回の都知事選に関しては、妥当な結果だったと思いますよ。小池氏以外の候補者には、本気で都知事になるつもりなど、なかったのではないでしょうか。
小池氏の学歴詐称問題に関しては、カイロ大学の声明がすべてでした。これを否定する材料が提示できない以上、訴えられなかっただけでも儲けものと思わなくてはいけません。
小池都政批判があることは、健全な姿ではあるのですが、問題は、批判がこまごまとしたミス・失策の類にとどまり、都政のありかたという、基本的な姿をリアルな形で提示しての批判にはなっていない。
結局のところ、誰の目にも、小池都政はおよそあり得る都政の唯一の形であるように思われてしまっている。具体性のある代替案が出てこない。これでは、ほかの人に都政を任せようという話にはならないのですね。
もちろん、批判勢力が事実上存在しないというのは、健全な姿ではない。でも、革命がおこるなんてことは、本当は大いなる不幸があるからなのですね。
現状は、都民にとっては、幸福なことだといえるでしょう。野党の人たちにとっては、大いに不幸ではあるのでしょうが、、、
いま政治で争っている場合じゃない。