女性自身の7/17付けBLOGOS記事「フジテレビ・平井解説委員のGoTo論に『的外れ』と非難殺到」にコメントしました。
誤差にせよ、不良率にせよ、リスクにせよ、「バジェット」という考え方があるのですね。
これは、様々な個所で発生する誤差などをどのように割り振って、全体の誤差などを許容値に収めるか、という配分を意味します。
これを新型コロナの感染防止にあてはめるなら、一人の感染者がうつしたことで生み出される感染者の数(これを実効再生産数というのですが)が1以上だと感染がとめどなく拡大する。だからこれを1未満にしなくてはいけないのですね。
で、何もしなければ2.5人に移すといわれている。だから8割おじさんが、他人との接触を8割減らして2割にしなさいという。2.5人にうつすはずだった相手を2割にすれば2.5×0.2で0.5人にうつすことになり、感染拡大は生じないのですね。
これが正しく行われたら、感染拡大を生じさせずに、より感染リスクのあることもやることができる。感染者を、あと、0.5人だけ増やすことができるのですね。「これを何に割りあてるか」という問題がつまり「バジェット」ということになります。
これを、夜の街だとか旅行だとかに割りあてているのが今の日本の姿なのですが、これはちょっとおかしい。
諸外国では、不要不急の感染増加要因をまず排除しようとする。これが正しい姿であって、バーの閉鎖などが行われるのですね。
我が国だって、本当はそうすべきなのであって、これで余裕の生まれた感染リスクを、より重要な経済活動や教育に振り向ける、というのがまともな姿です。
何でこんな簡単なことがわからないのでしょうか。
GoToキャンペーンの話題も、たとえばロイターの記事がBLOGOSに掲載されているのですが、つまりは世界に配信されている。
日本人の愚かさ加減が、世界中に伝えられている。
何とかならないものかと思いますけど、もちろん、ロイターを黙らせるなどという解はありませんから、念のため。
GoToで医療崩壊が起こっても、非難すべきは安倍氏ではなく、2階氏で、賛成した地方知事だ。JR東日本。各旅行業界である。
>>我が国だって、本当はそうすべきなのであって、これで余裕の生まれた感染リスクを、より重要な経済活動や教育に振り向ける、というのがまともな姿です。
そうですね。